2006年05月19日

高橋尚子の東京国際出場は大正解!

高橋尚子が11月19日に開催される
東京国際女子マラソンに出場する意向を表明しました。

同レースは、
来年夏に大阪で開催される世界選手権の代表選考会になっています。

・ 2時間26分を切ること
・ 日本人最上位者
という2つの条件を満たせば、
世界選手権の代表枠として確定し、
いつもの日本陸連理事会の灰色裁定がありません。

世界選手権のマラソン代表枠は5人もあるから
得意の灰色裁定をする必要性がないためです。

さらに、
世界選手権の表彰台で日本人最上位者には、
無条件で北京五輪代表になれますから、
日本陸連理事会から嫌われている高橋尚子とすれば、
このパターンで北京代表を確定し、
代表選考の灰色裁定は絶対に避けたいところです。

都はるみのモノマネが得意な増田明美は、
特にアンチ高橋派の筆頭です。

多くのマラソン解説を独占している増田は、
声が綺麗なだけで内容は山本一犬と何ら変わりませんから、
高橋尚子が北京五輪後に現役引退を表明したら、
自分の仕事が取られてしまうことに
猛烈な危機感を抱いているわけです。

「あのヤロー、今からつぶしたるexclamation
という態度が露骨に見えてしまいます。
一言で言えば「やっかみ」ですよね。

高橋尚子が、早々と東京国際出場を表明したのは、
自身の目標設定としてだけではありません。

他の選手への強烈な“牽制”なのです。

ピークを過ぎたといっても、
高橋尚子を基準としたら、
他に強力な選手は、国内では野口みずき以外はいないのです。

今年3月12日の名古屋国際女子マラソンでは、
弘山晴美が劇的に逆転勝ちをしましたが、
弘山は事実上引退レースですし、
序盤から引っ張った渋井陽子は、
まだまだ侮れないことを再確認しましたが、
渋井の弱点は坐骨に負担がかかるフォームが
修正できていませんから、
今後日本代表を目指すための練習で
坐骨神経症がひどくなる一方だと思われ、
北京五輪代表枠に選出漏れをすれば引退も考えられます。

 ヤがプールに転落?.jpg

香川・丸亀ハーフマラソンを日本新記録で制し、
国際クロスカントリーで好走した福士加代子(ワコール)が
マラソンに転向してくれば侮れない相手になりますが、
マラソン転向はもう数年先のことでしょう。

福士はスピードに磨きをかけて、
トラック(1万メートル)で世界に通用したいと
今は思っているはずですから。

高橋尚子が東京国際出場の意思を表わしたことで、
野口みずきは他の選考レース、
特に大阪国際に出場するものと思われます。

大阪はスピードが生きるコースだし、
世界陸上の試走と、何より天敵高橋が不在で、
どのくらいの記録で勝ち上がるか、
という野口が楽に代表枠を確定できる展開が予想されるからです。

高橋尚子の東京国際は、
2年ぶりのマラソンで復活の優勝を遂げた昨年に続き
3回目の出場になり、
最後の坂はきついのですが、コースは熟知していますし、
野口みずきさえ出てこなければ、
日本人選手のトップは確定的で、
2時間26分を切ることも、特別な問題はなさそうです。

高橋尚子の問題は、
・ 練習過多によるケガ
・ 実戦不足
と、
瀬古利彦以外の日本陸連理事に嫌われていることです。

日本スケート連盟理事たちは盗賊集団に成り下がりましたが、
日本陸連理事たちは偏屈集団であることは間違いありません。

今後、日本陸連が公平さを欠く代表選考をした場合は、
灰色裁定を実名で暴いてやろうと思っています。

 ネコの目潰し攻撃.jpg


2006年03月12日

名古屋国際女子マラソンは、渋井陽子は大バテしたが“復活”は近い!

名古屋国際女子マラソンは、
大バテした渋井陽子に弘山晴美(資生堂)が
ゴール前約1kmあたりで追い抜き、
弘山が悲願の優勝テープを切ることが出来ました。

弘山は、これまでマラソンに9回出場し、
2位が3回もありながら、
一度も優勝したことがありませんでしたから、
弘退間際で「優勝」できたことは感動的でした。

弘山は2000年の大阪国際女子マラソンで、
シモン(ルーマニア)に2秒負けて2位になったことで、
女子マラソン代表に選ばれませんでした。

トリノ五輪の女子フィギュア代表に
浅田真央を行かせないことや好調の中野友加里を外して、
ロッテCMの3人娘をゴリ押し出場させた問題で
沖縄の果てまで悪名を轟かせた城田憲子強化部長同様、
日本陸連にも沢木啓祐という強化委員長がいて、
この人に嫌われると代表になれないのです。

アテネ五輪で高橋尚子が外されたことや、
シドニーで引山が外されたのもそうですし、
ソウル五輪の時も、瀬古利彦だって
沢木によって外されかかっていたのです。

公平な選考が行われない可能性があるために、
「1回の選考レースに絞って代表を公平に決めるべきだ」
と主張するのは、このためなのです。

弘山はこの2000年シドニー五輪あたりの時期が
最もマラソンで強かったのだと思います。

弘山に2秒差で勝ったシモンは、
同年8月のシドニーで、
高橋尚子との勝負に負けて銀メダルでしたから、
弘山を代表にしておけば、
結果論ですが引山が銅メダルを取った可能性があったのです。

弘山は日本女子陸上界に永年貢献しながら、
マラソンで走る表情が、どうも悲壮感があるためか、
薄幸で好演する女優・木村多江のような
“負”のイメージが付きまとってしまうのが可哀そうです。

逆転負けした渋井陽子ですが、
「負けてなお強し」
と感じました。

渋井は勝負には負けましたが、確実に復活の手応えをつかみました。

期待していた大越一恵(ダイハツ)は出場したのでしょうかexclamation&question

実は、昼間外出していて、30km過ぎからテレビを観たのでした。もうやだ〜(悲しい顔)

今日は、山口県でも全日本実業団ハーフマラソンがあって、
女子の部では野口みずきが序盤から独走し、好記録で優勝しています。

女子マラソンは、ラドクリフ(英国)を別格にすると、
日本女子選手が上位を独占できる実力者がひしめいています。

現時点では野口みずきが2歩リードし、
2番手に高橋尚子と渋井陽子といった感じでしょうか。

男子マラソンは、
日本選手は世界の高速マラソンから置いてけぼりになっていますから、
女子マラソンを応援しましょう。もうやだ〜(悲しい顔)

2006年03月11日

明日の名古屋国際女子マラソンの見どころ

招待選手は、渋井陽子(三井住友海上)以外は、
パッとしないメンバーとなりました。

その渋井も先月、
中国・昆明での合宿中に右脚の付け根を痛めたといいますから、
絶好調は望めそうにありません。

渋井は2年前のベルリンマラソンで9月に2時間19分41秒で優勝し、
これは野口みずきが更新するまでの
日本記録(現在、日本歴代2位)でしたが、
渋井が絶好調だったのは4〜5年前までさかのぼります。

以降は故障続きで
BESTな状態で出場したことは、ほとんど無いはずです。

今回だってBESTではありません。

渋井は日本短距離のホープ、末続慎吾と交際しているという
ウワサがありますが、これが本当であれば、
北京五輪に向けてお互いに励ましあっているはずで、
アスリートとしての環境は良いことだと思います。

渋井の性格からすれば、
イヤになったらすぐに競技を辞めてしまうでしょうから、
今は北京に照準を絞っていることは間違いないところでしょう。

いくらBESTでなくても、
明日の出場メンバーに負けているようでは、
オリンピックどころではありませんから、
渋井が勝つはずです。

ペースメーカーが2人いるのですが、
この選手たちのレベルがまた低く、
興味が薄いので依頼したラップタイムは聞いていませんが、
引っ張れるのは、せいぜい折り返しか25kmまでだと思います。

この段階から抜け出すのは、
渋井と弘山晴美(資生堂)、大南博美(トヨタ車体)が中心で
35kmあたりで渋井が抜け出すのではないかと思いますが、
記録は2時間23分〜25分あたりで、
世界レベルには程遠い記録に終わると見ています。

その理由は、
渋井がBESTではないことはもちろんですが、
渋井や弘山はピークが過ぎていて、
大南は昔のスタミナ型マラソンに適していて、
上位には入るけど、勝つことは出来ない
「善戦マン(ウーマン)」だからです。

それでも、渋井には
「こんなメンバーには負けられない」
というプライドがあるので、“気”の差で勝つはずです。

月曜のスポーツ紙には、
「渋井復活」とか書かれるのでしょうが、
現段階では、
野口みずきがトップ、
2番目に高橋尚子だと思いますが、
今の渋井では
もし一緒に走ったら、この二人にはかなわないと思っています。

金メダル.jpg
注目すべきは渋井より、大越一恵(ダイハツ)でしょう。

彼女は、昨年の大阪国際女子マラソンで、
果敢に先頭集団で走りましたが、
スタミナ切れでバテバテになり大敗してしまいました。

前回の失敗の原因を分析して、
練習を積み重ねて来ているとしたら、
今回のリベンジは、
意外と良い結果が出るのではないかと期待しています。

彼女は日本女子マラソン選手の新旧交代で、
次に日の丸を付ける可能性の高い、
素質ある選手の一人なのです。


2006年01月29日

大阪国際女子マラソンを見てしまいました…

ヌデレバとシモンは、招待金だけが目的だったとは…
ガッカリですね。

ヌデレバは来年の大阪世界選手権(世界陸上)の
“下見”のためと、練習がてら600万円の招待金を
目当てにやってきたのですから、
バカにされたもんです。

前日は、好調をアピールして
「野口の大会記録を破る」
と豪語しておきながら、
低調な記録に終わった理由は
「寒さ」のせいだとほざいてましたね。

全くの練習不足で、ただ1周回っただけなんですよ。

出場選手のレベルが低かったから勝てただけなんです。
多くの人が「怒涛の追い込み」と評価していますが、
世界2位の実力の片鱗は最後まで見せてないですよ。

私はスタート直後に、
「ヌデレバは明らかに練習不足で、練習として参加した」
のが分かりました。

出場メンバーの割には前半のペースが速かったので、
ヌデレバは一時300m近く先頭から話されましたが、
トップグループはオーバーペースから後半失速し、
スタミナ抜群のヌデレバに逆転されるのは目に見えていました。

千葉真子や弘山晴美クラスが出場していたら、
明らかにヌデレバは大差負けしていたはずです。

千葉・引山あたりなら、序盤のハイペースのまま、
行けるはずですからね。

積極的なレースで2位に粘った小幡佳代子(アコム)が
2時間25分52秒で走ったのは立派でしたが、
彼女はスタミナ型なので、まぁこんなもんです。

シモンは久々に見ましたが、ブヨブヨで別人のようでしたね。

あの体型を見たら、とても上位は狙えません。

シドニー五輪の時はカモシカのように細かったので、
すっかり老け込んでオバさんランナーのようでした。

ヌデレバはいくら練習不足と言えども、
一時の強さは失せたように感じました。

ヌデレバの戦績は物凄いのですが、
ここ数年は速い記録も出なくなっていますし、
とにかく「賞金レースの鬼」で「賞金稼ぎ」なのです。
以前の高速レースが出来たときは、
序盤から行けていましたが、
今はムリをしなくなりました、と言うより
「ムリが出来なくなった」から
序盤のペースが速いとムリをせず後方で待機し、
抜群のスタミナに任せて後半追い込む作戦を
多用するようになっているのです。

今日の収穫は
「ヌデレバは来年の大阪世界選手権や北京五輪では怖くない」
「シモンは、もはや敵ではない」
ということくらいでしょうか。

現在の女子マラソンはラドクリフだけが別格で、
2番手以下は日本人を中心に混沌としているようです。

高橋尚子はラドクリフにはかないませんが、
他にはまだまだ十分勝てる要素があります。


2006年01月28日

明日の大阪国際女子マラソンは見ごたえはない!

明日29日(日曜)に大阪国際女子マラソンが行われます。

招待選手を見渡すと、これがまたガッカリのメンバー構成です。

日本人選手は二流ばかりですから、
昨年11月20日に東京国際女子マラソンで七分の力で復活した
高橋尚子の優勝記録2時間24分39秒には遠く及ばず、
日本人選手は2時間26分台以降でゴールする低調なものになると思われます。

少ない見どころと言えば、
・ キャサリン・ヌデレバが日本でのフルマラソン初登場で
  実力的に優勝するはずですが、
  好調をアピールしているヌデレバは
  過去海外の高額賞金レースを転戦してきた経緯からみて、
  ここは“調整”として登場する可能性もあり、
  とても絶好調に仕上げていないと思われるので、
  2時間22分程度でゴールするのではないかと予想しています。

・ リディア・シモンが出産後の初レース、アテネ五輪では
  体調が悪かったようで途中棄権しましたが、
  昨年1月7日の宮崎女子ロードレース(ハーフマラソン)では、
  弘山晴美(資生堂)を押さえて優勝していますから、
  ヌデレバとの一騎打ちになるものと思います。

・ シモンは勝負強いですが、ヌデレバより格的に落ちるので、
  ヌデレバに競い負けして2位でゴールする可能性が高いものと思います。
  どっちにしても、今回の日本人選手のレベルが低すぎるので、
  1位・2位はヌデレバとシモンで当確です。
  春の天皇賞でのディープインパクトより確実でしょう。

・ アテネ五輪では野口みずきが金メダルでヌデレバが銀メダルでしたから、
  ヌデレバの走りを見れば、
  それより強い野口の今後の予想も自ずとついてきます。

・ シモンもシドニーでは高橋尚子とデッドヒートの末、銀メダルですから、
  シモンを見れば、高橋尚子も見えてくるのです。
  高橋尚子の現時点の実力はシモンと同じくらいのはずです。

・ 日本人の招待選手の中では、
  マラソン初挑戦の阿蘇品照美(京セラ)の
  昨年の全日本ハーフで出した記録が、
  昨年の宮崎女子ロードを制したシモンと同等(4秒差)なので、
  距離を意識せず積極果敢にシモンに喰らい付ければ
  3位に入るかもしれません。

・ 同じく招待選手での初マラソン奥永美香(九州電工)も、
  伸び盛りの選手で、年齢が阿蘇品と同じなので、
  積極的なレースが出来れば上位に入れるかもしれません。

・ その他の招待選手のレベルは、
  シモンが宮崎女子ロードレースで競い落とした
  弘山晴美(資生堂)を基準として考えると、
  明らかに実力レベルが低いし、
  積極的な展開をしない選手ばかりなので、期待薄です。

そんな見どころのない大阪国際女子マラソンより、
高橋尚子が2年後の北京五輪に出場できるのかどうかの方が気がかりです。

高橋尚子は4月に海外のマラソンレース出場を視野に入れて調整中でしたが、
今週23日(月曜)に1周46kmの伊豆大島合宿に出発しました。
と言っても6日間の短期合宿ですが。

来月2月には恒例の徳之島合宿も予定しているようです。

冬場でもあり、
ゆったりした長い走り込みやウェイトトレーニング、
PNF(固有受容性神経促進法)も採り入れた
基礎練習を計画しているようです。

高橋は、2001年のベルリンマラソンで当時世界記録を樹立して以降、
小出監督の下で練習過多で脚の故障を繰り返しているので、
「チームQ」ではそんなことはしないと思うのですが…


北京五輪代表までを逆算して考える
女子マラソンの出場枠は3人です。

日本の女子マラソンのレベルは、ラドクリフを別格とすると、
最高ランクに位置するほど高いので、
代表枠「3」に入ることがまず大変なことなのです。

野口みずきだって、安泰ではないのです。

野口は大リーグギブスで補強した星飛雄のように、
あの小柄な体型をムリして身体作りをしていますから、
意外とピークは短いと思うのです。

私は遺恨を残さないためには、米国式に
1回の選考レースで雌雄を決するべきだという考えです。

スケジュールから考えると、
来年2007年9月2日の大阪世界選手権で
日本人トップでメダルを獲得すれば北京五輪代表に決定しますから、
高橋や野口はこの方法を目指すはずです。

この大阪世界選手権代表を選考するレースや選考基準は、
日本陸連はまだ決定していないのですが、
今までの流れでは東京、大阪、名古屋の3大会の成績上位者から
選出されています。

大阪世界選手権の代表枠「5」のうち1つは、
今年12月のドーハ・アジア大会(カタール)で優勝すれば
大阪世界選手権代表に決定することになっています。

残りの枠「4」は、
・ 今年の11月19日(日曜)の
  東京国際女子マラソン(昨年高橋尚子が復活したレース)
・ 来年1月28日(日曜)の大阪国際女子マラソン
・ 来年3月11日(日曜)の名古屋国際女子マラソン
で2時間26分を切って日本人トップになれば決定するはずです。

上記3大会の他、
今年の8月27日(日曜)の北海道マラソンの上位者も
選考対象になるはずですが、
自動的に決定とはならず、来年3月の理事会で協議されることになります。

「理事会での協議」という密室の会議は、
・ 日本陸連の沢木啓祐強化委員長が強権を持っていること
・ 高橋尚子が沢木に嫌われていること
・ スポンサー会社や国会議員の意見も反映される
で、高橋尚子は前回のアテネ五輪での代表選考の二の舞、
「理事会での協議」に持ち越してはいけないのです。

理事に嫌われている高橋は、疑惑の会議の前に、
スパッと選考レースで勝ち上がり、選考基準を突破する以外にないのです。

高橋尚子は1998年バンコク・アジア大会や
2000年シドニー五輪で暑さに強いことは実証済みなので、
来年9月2日の大阪世界選手権に出場できれば、
北京五輪への代表はかなり近いと思われます。

高橋尚子が日本人枠を争うライバルは、
・ 野口みずき(27歳、シスメックス)  2時間19分12秒
・ 渋井陽子 (26歳、三井住友海上)  2時間19分41秒
・ 千葉真子 (30歳、豊田自動織機)  2時間21分45秒
・ 坂本直子 (天満屋)         2時間21分51秒
・ 大南博美 (29歳、トヨタ車体)   2時間23分26秒
・ 原裕美子 (23歳、京セラ)     2時間24分19秒
・ 大島めぐみ(しまむら)        2時間24分25秒
上記7名の実質的なライバルは、
野口・渋井・千葉・原あたりでしょう。

となると、高橋尚子の大阪世界選手権の5枠は大丈夫そうですね。

上記の選手と、高橋尚子が嫌っている日本陸連の
・ 沢木啓祐強化委員長
・ 増田明美理事
・ 山下佐知子理事
が“ライバル”ということになるのです。

2006年01月22日

全国都道府県対抗男子駅伝大会で、沖縄チームは予想通り惨敗しましたが、思わぬ勘違いが発覚しました!

全国都道府県対抗男子駅伝大会が広島で行われました。

沖縄県チームにとっては、
上位は“別世界”なので関係ありませんから、
総合42位までは省略します。

私は沖縄県チームが46位か47位でゴールインすると予想していましたが、
これは大当たりでした。
インチキ占い師・細木大先生より当たるかも。

31位 北海道  2時間25分20秒

43位 青森県  2時間27分45秒
44位 鳥取県  2時間27分54秒
45位 和歌山県 2時間28分01秒
46位 沖縄県  2時間28分12秒
47位 山梨県  2時間28分28秒

46位の沖縄県チームの11秒前には
和歌山県チームがゴールインしています。

11秒差=約60メートルですから、
「もちっと頑張れば…」と思いたいところですが、
最終区間を引き継ぐときの下位3チームは、
デッドヒートを繰り広げていて、
45位 山梨県 
46位 沖縄県 (1秒差)
47位 和歌山県(19秒差=約95メートル)
でしたから、和歌山県チームがアンカーで2人抜いたんですね。

沖縄県チームも、和歌山に抜かれながらも、
山梨を交わして、なんとか46位でゴールインしたのでした。


スタートの第1区間では北海道39位、
沖縄43位で12秒差=約65メートルでしかなかったのですが、
第2区間以降、北海道は徐々に上がってゆき、沖縄は下位で低迷しました。

北海道チームの底力は、本当に凄いです。

大雪で練習が思うようにできないチームが沖縄より上位に入るのは、
一生懸命走る選手が悪いのではなく、
課題を克服できない指導方法を執る指導者にその責任があるのです。

沖縄の指導者は、猛省をしないといけません。


なお、大きな勘違いがありました。

全国都道府県対抗男子駅伝は、7区間48kmでした。

42.195kmと錯覚していたので、
「野口みずきや高橋尚子の個人マラソン記録より遅い」
と思いこんでいたのです。

長野県チームが3連覇してゴールに入るところをTVで観たのですが、
佐久長聖高校から東海大学に進学した
日本の若きエース佐藤悠基が走っていて、
優勝タイムが2時間21分11秒(=野口みづきの日本記録より遅い)
だったことで、
初めて「おかしいな」と気づいたお粗末さでした。もうやだ〜(悲しい顔)

ちゃんと、確認しないとダメですね。もうやだ〜(悲しい顔)



2006年01月16日

イヌ的には、沖縄と北海道は“親戚”関係にある!

11月19日 来月の全国高校駅伝での「沖縄」は、またしても“指定席”か?
12月26日 昨日の全国高校駅伝で、予想通り沖縄は“北海道”に完敗した!
 1月15日 全国都道府県対抗女子駅伝大会でも、沖縄は北海道に完敗する!

高校駅伝などで何かと北海道をライバル視しているので、
「北海道に何か恨みでもあるのか」
と誤解されそうなので、
沖縄と北海道は“親戚”関係にあることを強調しておきたいと思います。

地理的には、沖縄と北海道は日本の最南端と最北端に位置して、
お互いに島国という関係だし、
政府も内閣府特命担当大臣沖縄及び北方対策担当として
ひとくくりにされていますが、
イヌ的に考えると、実はもっと近い関係にあるのです。

「日本犬」は、日本古来の犬の総称として、
・ 北海道犬(中型)
・ 秋田犬(大型)
・ 甲斐犬(中型)
・ 柴犬(小型)
・ 紀州犬(中型)
・ 四国犬(中型)
という、6種類が国の天然記念物に指定されています。

指定の背景には、
文明開化で洋犬ブームが起き、
明治・大正時代にかけて在来の犬種が激減したことがあります。

1928年(昭和3年)に日本犬保存会が設立され、
全国的な調査・保護運動が行われたことで絶滅を免れたのですね。

日本犬は「社交性がなく飼いにくい」という先入観や誤解から、
国内では敬遠されがちですが、
利口で人間に忠実な性質と原始的なルックスが
海外の愛好家で近年人気が高まりつつあります。

沖縄には“琉球犬”がいて、
沖縄県の天然記念物になっています。

1931年(昭和6年)〜1937年(昭和12年)にかけて
「日本犬」の6種が当時の内務省によって
国の天然記念物に指定されましたが、
戦後は国としては生き物を天然記念物に指定しないことになり、
しかも都道府県の教育委員会に任されてしまったんですね。

“琉球犬”とは南方アジア系の縄文時代からの犬で、
古い時代の遺伝形質をもつ「生きた文化遺産」の貴重な犬です。

イノシシの狩猟用として人間と共存して飼育されていた沖縄の在来犬です。

沖縄戦で激減して現在約700頭しかいないのです。

日本の在来犬では、
沖縄の「琉球犬」と北海道の「アイヌ犬(北海道犬)」の2犬種だけが
“縄文犬”で、
本州の犬は、大陸(朝鮮半島)から来た犬との雑種で“弥生犬”なのです。

骨格的にも、
「琉球犬」と「アイヌ犬」は似ていて、おでこが狭いようです。

逆に洋犬はおでこが広いのですが、
これは口先が短くなった分、
おでこに骨が移動したことを意味しているのだそうです。

また、縄文人は犬をとても大事にしていて、
犬が亡くなると、人間と同じように石を積んで埋葬しましたが、
弥生人は野蛮で、老犬やケガをした犬は食べていたようで、
犬の頭骸骨が割れている状態で発掘されたり、犬の墓はないそうです。

本州人も犬と同様に大陸から来た人間と血が混ざり合ったと
言われていますから、そうなると
「沖縄人と北海道人は心が暖かく、本州人は野蛮人」
という仮説が成り立つのかもしれません。がく〜(落胆した顔)

沖縄が戦後米国の統治下から開放された1972年(昭和47年)以降、
絶滅しかかっていた“琉球犬”の血統の維持と増殖のために
「琉球犬保存会」が発足したのが1990年、
申請書類を県に提出して、
県の天然記念物に指定されたのが1995年と、
格式ある“琉球犬”が日の目を見たのもまだ最近のことなのです。

そういうわけで、
北海道をライバル視する私の個人的視点は、
「雪国の北海道に沖縄が負け続けるなんておかしいんじゃないの?」
という自然な疑問であって、
北海道に恨みを抱いているものではないのです。


さて、
来週「全国都道府県対抗男子駅伝大会」が広島で行われるのですが、
沖縄男子チームはもう悲惨すぎてとても観れないので、
予見だけしておきます。

・ 北海道チームは比較するのが失礼なくらいレベルが違いすぎる
・ 例年、青森県との最下位争いになるが、今年の青森県は強そうexclamation
・ 沖縄は46〜47位になると予想されます

5年前から見てみましょう。
・ 2001年(第6回大会)
  北海道 28位 2時間25分14秒
  沖縄  46位 2時間29分40秒
  青森  47位 2時間30分16秒

・ 2002年(第7回大会)
  北海道 29位 2時間23分56秒
  沖縄  47位 2時間32分18秒
  青森  46位 2時間29分32秒

・ 2003年(第8回大会)
  北海道 41位 2時間27分37秒
  沖縄  46位 2時間29分34秒
  青森  47位 2時間36分24秒

・ 2004年(第9回大会)
  北海道 23位 2時間24分09秒
  沖縄  45位 2時間27分47秒
  青森  47位 2時間29分21秒

・ 2005年(第10回大会)
  北海道 27位 2時間24分15秒
  沖縄  47位 2時間28分51秒
  青森  45位 2時間28分00秒

こうしてみると、
沖縄は北海道をライバル視するレベルにないことがわかります。

出場選手の分析をしていませんから、
はっきりしたことは言えないのですが、
例年だと沖縄は青森県と最下位を争っているものの、
先月の高校駅伝の結果が今回の駅伝に大きく影響する可能性があります。

先月の全国全国高校駅伝の結果
・ 青森県 青森山田高校 7位  2時間07分24秒
・ 沖縄県 北山高校   47位 2時間15分24秒

青森県チームは青森山田高校の選手を編成してくる可能性が高く、
そうなると今年の青森県のレベルは高くなり、
沖縄はドンジリ47位か、
良くてもブービー賞になるのではないかと予想できるのです。もうやだ〜(悲しい顔)


全国都道府県対抗駅伝と高校駅伝男子大会は、
共に42.195kmなのですが、
区間数や距離、コースも違うし、
都道府県対抗駅伝は中学生が走る区間もありますから、
単純比較になりますが、
日本の女子マラソンの歴代上位5傑は、

1位 野口みずき 2時間19分12秒
2位 渋井陽子  2時間19分41秒
3位 高橋尚子  2時間19分46秒
4位 千葉真子  2時間21分45秒
5位 坂本直子  2時間21分51秒
となっていて、
沖縄県男子チームが7人で走るより
野口みずきや高橋尚子が1人で走る方がずっと速い、
ということになるのです。


2006年01月15日

全国都道府県対抗女子駅伝でも沖縄は北海道に完敗する!

11月19日 来月の全国高校駅伝での「沖縄」は、またしても“指定席”か?
12月26日 昨日の全国高校駅伝で、予想通り沖縄は“北海道”に完敗した!


京都で全国都道府県対抗女子駅伝大会が行われますが、
只今第1区の選手がスタートしました。

今日の京都の天気予報は曇り時々晴れ、
気温は11度(平年比+2度)のようで、
昨日のように雨ではなくて良かったですね。

でも、沖縄チームにしては相当寒いコンディションです。

今の時期の沖縄は日中温度が18〜20度くらい、
昨日おとといは、24度まで上がりましたからね。

高校駅伝に続いて、沖縄北海道に負け続けています。もうやだ〜(悲しい顔)

正確には過去23回大会中1度だけ沖縄北海道に勝っていますが、
それ以外は全てことごとく負けています。

6年前から見てみましょう。
・ 2000年(第18回大会)
  北海道 44位(2時間28分49秒)
  沖縄  43位(2時間28分31秒)
  唯一、北海道に先着した年です。18秒でも先着すれば「勝ち」です。

・ 2001年(第19回大会)
  北海道 25位(2時間24分03秒)
  沖縄  47位(2時間33分52秒)

・ 2002年(第20回大会)
  北海道 41位(2時間26分56秒)
  沖縄  45位(2時間29分05秒)

・ 2003年(第21回大会)
  北海道 42位(2時間27分07秒)
  沖縄  45位(2時間28分20秒)

・ 2004年(第22回大会)
  北海道 40位(2時間26分22秒)
  沖縄  43位(2時間27分18秒)

・ 2005年(第23回大会)
  北海道 39位(2時間25分46秒)
  沖縄  44位(2時間27分41秒)

北海道は、最近こそ成績が低迷していますが、
それまでは1995年の15位を最高に
コンスタントに20位台をキープしていました。

沖縄は12年前の1994年に36位、
8年前の1998年で39位以外は、
全て40位以下をキープ?しています。

北海道・東北・信越地方を中心に先月から異常な豪雪で、
既に90人も死者が出ています。

これらのチームの選手は駅伝練習どころではないはずです。

全国高校駅伝での沖縄と北海道の差より、
全国都道府県駅伝の方が差が接近しているのは、
“雪”によるハンディキャップが大きくなっているものと思われます。

12月に行われる高校駅伝から2週間しか経っていないのですが、
雪国にはこの“2週間”に充分な重みがあるのだと思います。

であれば、なおさら沖縄チームには頑張ってもらいたいものです。

今年の沖縄チームは、
全国高校駅伝に出場した南部商業高校のメンバーを
中心に編成したようです。

社会人では
豊見城南高校出身の平良茜(沖電気宮崎所属)が出場しないので、
北海道チームの選手分析はしていませんが、
南部商業高校のチーム力を考えると、
おそらく今年も北海道には勝てないと思っています。

この駅伝は42.195kmを9人でつなぐものです。
・ 第1区間(6km)
・ 第2区間(4km)
・ 第3区間(3km)
・ 第4区間(4km)
・ 第5区間(4.1075km)
・ 第6区間(4.0875km)
・ 第7区間(4km)
・ 第8区間(3km)
・ 第9区間(10km)

最終区間は10kmですから、
ここに各チームはエース級を投入します。

最初のスタート区間は6kmなので、
2番目に強い選手が登場してきます。

最近の駅伝は昔と違って選手層が厚くなった分だけ、
「序盤から良い位置取りを確保して波に乗る」
スタイルに変わっています。

箱根駅伝で「4強」と言われた
東海大学・駒沢大学・日本大学・中央大学が惨敗して、
誰も予想していなかった亜細亜大学が優勝したのも、
・ 亜細亜大学の各選手が
  自身の100%近い能力通りに力を発揮できたこと
・ 前評判の高かった“4強”は、
  ことごとく“ブレーキ”になった選手が続出したこと
にあります。

駅伝は、距離の長いリレーなのですが、
前後に他のチームの選手がいたり、
前走の選手の遅れを取り戻そうとしたり、
自分たちのチームの順位にこだわったり、
距離が長い分だけ、余計な邪念が入りやすく、
いかに冷静に走れるか、
平常心が大事かが問われるレースでもあるのです。

今回の沖縄チームの主力を占める南部商業高校の選手は、
2週間前の全国高校駅伝に続き、
「全国大会」という独特の雰囲気の中で走れる経験を
今後に活かしてほしいと思います。

選手やマネージャーは、他のチームの選手が
・ どのくらい前からウォーミングアップを始めるのか
・ どういう準備運動やストレッチングをどこで入れているのか
・ “集中”の入り方
なども良く見て、
参考になるところは取り入れてほしいと思います。


北海道チームで3区を走る予定の清水美穂選手(15歳)は、
中学2年生の時にジュニア五輪1500mで5位に入賞した逸材ですが、
彼女の住む足寄(あしょろ)町(釧路市の北西)の冬は
気温が氷点下20度以下に下がる日もあり、
グラウンドや道路が凍結して練習もままならないそうです。

そういう条件下でも、
酪農を営む父が除雪して“専用のトラック”を作っているのだそうです。

自宅そばの牛舎の周りをシャベルでかき、
砂をまいて幅1m、1周約400mの「道」を
こしらえてくれているのです。

11月から雪が解ける3月末ごろまで、
何度か手入れを重ねて娘の走りを支えているそうです。

彼女は中学校の陸上部の練習の他に、
この“専用トラック”で週に5回、
30分ほど走り込みをしているのです。

他の選手もスキーで通学したり、
ノルディックやクロスカントリーで、
本土とのハンディを補う努力をしています。

北海道の選手のすばらしいところは、
本土とのそういうハンディを、
ハンディと感じていないところにあります。

沖縄の夏場の日中は、とても外で練習できる状態ではないのですが、
それを「負ける言い訳」にせず、
朝・夕の時間を工夫するなど、
北海道の精神力にも負けてほしくないのです。


2005年12月26日

昨日の全国高校駅伝で、予想通り沖縄県は男女とも“北海道”に完敗した!

11月19日来月の全国高校駅伝の「沖縄」はまたしても“指定席”か?

長くなりますので、
駅伝に興味が無い方は今日は見ない方が良いかもしれません。

全国高校駅伝では、
我が沖縄県チームは、予想通り今年も男女とも
北海道”に完敗してしまいました。もうやだ〜(悲しい顔)

沖縄県の男子代表・北山高校(今帰仁村)の目標は
「沖縄県記録更新を目指す」
というものでしたが、
結果は残念ながら目標達成には程遠い
「どん尻(47位)」に終わってしまいました。

女子代表・南部商業(東風平町)の目標は
「30位以内」
でしたが、結果は惜しくも42位でした。

私は個人的に
沖縄が“北海道”負けるのはおかしい
という視点を原点にしていますので、
以下は「沖縄」と「北海道」を
対比するような形式で書くことをご了承下さい。

そのため、上位のチームは、問題外にしています。


目標設定としては、
漠然と「30位台」とか、
出来もしない「県記録の更新」を目標に掲げるより、
“ターゲット”を具体的に決めた方が良さそうです。

数秒間に1人が並ぶような抜いたり抜かれたりの展開では、
中継地点では前後のチームの秒差の方が気になり、
自分の順位はわからなくなります。

そのため、
例えば「ゼッケン1」の北海道代表を“宿敵”にして
打倒exclamation北海道exclamation×2」にしておけば、
各区間のランナーが「ゼッケン1」だけを目標にして
走りやすくなると思います。

男子の部
沖縄県代表・北山高校  2時間15分24秒(47位)
        県予選 2時間16分10秒(出場47校中47位)

北海道代表・恵庭南高校 2時間10分36秒(35位)
        道予選 2時間14分09秒(出場47校中45位)

☆ 沖縄県記録 豊見城南高校 2時間10分58秒(平成元年度)
  今大会では40位に相当する記録ですから、
  沖縄男子にとっての全国のレベルは相当高いです。
  北山高校の県予選の記録や昨日の結果から、
  県記録更新を目標に掲げたのは「無謀」としか言いようがありません。
  地元新聞社に言わされるのか、
  毎年“県記録更新”が目標にされているような気がします。

  “有言実行”、出来もしないことは言っちゃダメよexclamation

沖縄県代表・北山高校が、
今回選手1人当たり、単純に20秒短縮した場合(7人で2分20秒)
を考えてみると、
2時間13分04秒になり、これは46位に相当します。

また、1人当たり30秒短縮した場合(7人で3分30秒)では
2時間11分54秒になり、これは42位に相当します。
北山高校は、力が発揮できなかったにしても、
力不足は否めませんでした。

沖縄・男子代表の検証
沖縄・男子代表は47位で最初から最下位付近を走りましたので、
35位の北海道代表・恵庭南高校と対比しようがなく、
沖縄代表の北山高校だけに視点をあてます。

・ 第1区間(10km)45位(31分58秒)2年生
  自己最高5kmタイム  15分12秒、
  今大会での5km換算記録15分59秒

・ 第2区間(3km)通算46位(9分02秒‐区間41位)1年生
  自己最高5kmタイム  16分14秒、
  今大会での5km換算記録15分03秒

・ 第3区間(8.1075km)
  通算47位(26分43秒‐区間46位)3年生
  自己最高5kmタイム  15分39秒、
  今大会での5km換算記録16分29秒もうやだ〜(悲しい顔)

・ 第4区間(8.0875km)           
  通算47位(26分08秒‐区間45位)2年生
  自己最高5kmタイム  14分52秒、
  今大会での5km換算記録16分09秒もうやだ〜(悲しい顔)

・ 第5区間(3km)通算47位(9分24秒‐区間46位)2年生
  自己最高5kmタイム  15分46秒、
  今大会での5km換算記録15分40秒

・ 第6区間(5km)通算47位(16分16秒‐区間47位)1年生
  自己最高5kmタイム15分45秒、
  今大会での5km記録16分16秒もうやだ〜(悲しい顔)

・ 第7区間(5km)  通算47位(15分53秒‐区間43位)2年生
  自己最高5kmタイム15分31秒、
  今大会での5km記録15分53秒

3年生が1人で、2年生4人、1年生が2人の若いチームです。

第4区間は、5kmの記録ではチームbPの選手を配置しましたが、
第2エース区間の第3区・第4区と終盤の第6区
大きなブレーキになったようです。

選手の体調に問題があったのかもしれませんが、
私は個人的には第3区間第4区間を入れ替えたオーダーの方が
良かったかと思います。

来年の沖縄県予選は、沖縄工業との大激戦になりそうですが、
北山高校には全体的な底上げ(レベルアップ)をして、
来年の都大路では北山高校らしい駅伝を
見せつけられるように、リベンジを期待しています。

陸上競技は、自分の持タイム通り走れば、
その結果がどうあれ、何ら恥じることはないのです。

どんなに“ドキドキ”しても、
一般選手では100メートルを10秒0で走ったり、
高橋尚子に勝つことは不可能なのですから。

「自分の持タイム通り走る」ことに集中するだけで、
選手はずっと精神的に楽になるはずです。

今回の沖縄代表・北山高校は、
全ての選手が浮き足立っていたように感じます。
そのために力が十分に発揮出来なかったのだと思います。

選手が異常に高揚し、ペース配分を間違え、
混乱のうちに次走者にタスキを渡す、
という駅伝での典型的な失敗に終わったような気がします。

冷静・沈着に自分のペースを守って走る習慣を練習の時から、
選手に植え付けてほしいと思います。

監督・コーチは、選手にはスタート前に
「安心させてあげること」
が肝要でしょう。


女子の部
沖縄県代表・南部商業高校  1時間13分46秒(42位)
          県予選 1時間16分03秒(出場47校中44位)
北海道代表・札幌静修高校  1時間12分27秒(28位)
          道予選 1時間13分57秒(出場47校中36位)

沖縄県記録 豊見城南高校 1時間10分33秒(平成9年度)
  今大会では13位に相当する記録ですから、
  女子は混沌としていて、
  チームレベルの底上げをすれば今後躍進が期待出来ると思います。

沖縄県代表・南部商業高校が、
今回選手1人当たり、単純に20秒短縮した場合(5人で1分40秒)
を考えてみると、
1時間12分06秒になり、これは26位に相当します。

また、1人当たり30秒短縮した場合(5人で2分30秒)では
1時間11分16秒になり、これは22位に相当します。

女子はチーム力の底上げで躍進の期待が十分持てます。

今後、3,000mで10分を割る選手で
5人を揃えるような効果的な練習をしてほしいと思います。


沖縄・女子代表の検証
・ 第1区間(6km) 27位(20分37秒)2年生
  スタート後好位に取り付け、
  中間地点あたりで33位に落ちるのですが、
  後半の上り坂によく耐えて盛り返し
  27位でつなぎました。
  ナイスランです。
  自己最高3kmタイム10分01秒、
  今大会での3km換算記録10分19秒わーい(嬉しい顔)

・ 第2区間(4.0975km)  
  通算28位(14分02秒‐区間30位)1年生
  このコースは上り下りや4つの直角を
  曲がらなければならず、走りにくく“技術”が要求されますから、
  1年生にしてはよく踏ん張った方でしょう。
  大混戦の中、順位を1つ下げましたが、ここは良くつなぎました。
  自己最高3kmタイム9分56秒、
  今大会での3km換算記録10分17秒わーい(嬉しい顔)

・ 第3区間(3km)  
  通算35位(10分53秒‐区間46位)3年生
  タスキをもらってからすぐ折り返すコースで、
  ラスト500mが上り坂になっている、
  昨日JRAでディープインパクトが2着に負けた
  中山競馬場のようなコースです。
  この区間だけで7人に抜かれる、という大誤算でした。
  記録もこの選手にしては低調で、体調に問題があったのでしょうかexclamation&question
  「オーバーペースで潰れて順位を落とす」
  という結果だったのでしょうかexclamation&question
  自己最高3kmタイム10分13秒、
  今大会での3km記録10分53秒もうやだ〜(悲しい顔)

・ 第4区間(3km)  
  通算38位(10分27秒‐区間38位)2年生
  なだらかな下り坂で、上位に入るチームはここで
  中距離ランナーなどスピード型を配置するコースなのですが、
  南部商業はコマ不足なので、
  ここで一番実力の無い選手を配置しました。
  結果3人に抜かれていますが、この選手なりに奮起して、
  実力通り走りました。
  自己記録も更新していますから、大善戦です。
  自己最高3kmタイム10分29秒、
  今大会での3km記録10分27秒わーい(嬉しい顔)

・ 第5区間(5km)  
  通算42位(17分47秒‐区間42位)2年生
  各チームは第2エースを投入してきますので、
  17分の後半の走りでは4人に抜かれるのも止むを得ませんね。
  この区間も誤算でした。
  自己最高3kmタイム10分19秒、
  今大会での3km換算記録10分40秒もうやだ〜(悲しい顔)

3年生が1人で、2年生3人、1年生が1人の若いチームです。
来年は、さらに上を狙えそうです。

近代駅伝は、序盤から良い位置に付けることが重要です。

最も距離の長いスタート区間にエースを配置し、
第2区間は距離が短くても順位を落とさず、
前を詰められるスピード選手を投入したのは大賛成です。
私が監督であってもそうしたでしょう。

北海道は第4区間で5人抜き、
第5区間で6人抜きを演じ28位に躍進しました。

沖縄は第4区間で3人に抜かれ、
第5区間でも4人に抜かれて順位を下げました。

南部商業は、この当たりの「チーム力の差」を
冷静に分析して今後に活かしてほしいと思います。


さらに詳細な各区間の検証
第1区間(6km) 27位(20分37秒)2年生
TV中継では先頭争いばかり映すのですが、
だいたい最後の数チーム以外は大混戦なのです。

まさにイモを洗うような大激戦なのです。

参考までに沖縄を中心とした10位から35位までを紹介します。

10位〜35位まで、28チームが
66秒(約330m)の中でひしめき合っているのです。

・ 10位 韮崎   (山梨県)  19分50秒
・ 11位 長崎日大 (長崎県)  19分51秒
・ 12位 市立船橋 (千葉県)  19分55秒
・ 13位 秦野   (神奈川県) 19分56秒
・ 14位 山形城北 (山形県)  19分57秒
・ 14位 大塚   (大阪府)  19分57秒
・ 14位 小林   (宮崎県)  19分57秒
・ 17位 山田   (高知県)  20分06秒
・ 18位 田村   (福島県)  20分09秒
・ 19位 仙台育英 (宮城県)  20分11秒
・ 20位 美方   (福井県)  20分13秒
・ 21位 富山商業 (富山県)  20分15秒
・ 22位 大分西高 (大分県)  20分16秒
・ 23位 中京大中京(愛知県)  20分21秒
・ 23位 立命館宇治(京都府)  20分21秒
・ 25位 県和歌山商(和歌山県) 20分24秒
・ 26位 遊学館  (石川県)  20分32秒
・ 27位 三島北  (静岡県)  20分37秒
・ 27位 南部商業 (沖縄県)  20分37秒
・ 29位 三条東  (新潟県)  20分41秒
・ 30位 青森山田 (青森県)  20分44秒
・ 30位 鳥取中央育英(鳥取県) 20分44秒
・ 32位 草津東  (滋賀県)  20分46秒
・ 33位 千原台  (熊本県)  20分47秒
・ 34位 鹿島実  (佐賀県)  20分51秒
・ 35位 札幌修静 (北海道)  20分56秒
          (「沖縄」との差、△19秒、約100m)
・ 35位 奈良育英 (奈良県)  20分56秒
・ 35位 出雲商業 (島根県)  20分56秒

第2区間(4.0975km)  
通算28位(14分02秒‐区間30位)1年生
「沖縄」は1人抜かれて28位に、
一方「北海道」も3人抜かれて36位に落ちます。
・ 25位 富山商業 (富山県)  通算34分25秒
・ 26位 三島北  (静岡県)  通算34分28秒
・ 27位 千原台  (熊本県)  通算34分37秒
・ 28位 南部商業 (沖縄県)  通算34分39秒
・ 29位 如水館  (広島県)  通算34分41秒
・ 30位 鳥取中央育英(鳥取県) 通算34分42秒
・ 31位 出雲商業 (島根県)  通算34分45秒
・ 32位 三条東  (新潟県)  通算34分48秒
   〜
・ 36位 札幌静修(北海道)   通算35分02秒
         (「沖縄」との差、△23秒、約120m)

第3区間(3km)  
通算35位(10分53秒‐区間46位)3年生
「沖縄」は一気に7人に抜かれ、35位と大きく順位を下げました。
一方、「北海道」は3人に抜かれて39位とさらに後退します。
ここまでは「沖縄」が「北海道」の前を走っていました。

・ 28位 三島北  (静岡県)  通算44分58秒
・ 29位 如水館  (広島県)  通算45分11秒
・ 30位 青森山田 (青森県)  通算45分14秒
・ 31位 出雲商業 (島根県)  通算45分15秒
・ 32位 三条東  (新潟県)  通算45分15秒
・ 33位 鹿島実  (佐賀県)  通算45分17秒
・ 34位 遊学館  (石川県)  通算45分21秒
・ 35位 南部商業 (沖縄県)  通算45分32秒
・ 36位 済美   (愛媛県)  通算45分32秒
・ 37位 八王子  (東京都)  通算45分38秒
・ 38位 中津商業 (岐阜県)  通算45分40秒
・ 39位 札幌静修 (北海道)  通算45分40秒
          (「沖縄」との差、△8秒、約40m)

第4区間(3km)  
通算38位(10分27秒‐区間38位)2年生
「沖縄」は、さらに3人に抜かれ、38位と順位を下げます。
一方、「北海道」は区間12位(9分53秒)と好走し、
「沖縄」を含む5人を抜いて34位に躍進します。

・ 34位 札幌静修(北海道)  通算55分33秒
         (「沖縄」との差、+26秒、約130m)
・ 35位 済美  (愛媛県)  通算55分37秒
・ 36位 青森山田(青森県)  通算55分45秒
・ 37位 中津商業(岐阜県)  通算55分53秒
・ 38位 南部商業沖縄県)  通算55分59秒
・ 39位 草津東 (滋賀県)  通算56分10秒
・ 40位 西京  (山口県)  通算56分14秒
・ 41位 花輪  (秋田県)  通算56分16秒
・ 42位 奈良育英(奈良県)  通算56分19秒
・ 43位 八王子 (東京都)  通算56分19秒

第5区間(5km)  
通算42位(17分47秒‐区間42位)2年生
「沖縄」は、中盤から終盤にかけて4人に抜かれてしまいます。
一方、「北海道」は区間17位(16分57秒)と好走し、
最終区間なのに6人抜きで28位に大躍進しました。

「北海道」は第4区・第5区と後半だけで合計11人も抜いて、
見事な走りを見せました。

・ 28位 札幌静修(北海道)  通算1時間12分27秒
         (「沖縄」との差、+1分19秒、約400m)
・ 29位 鹿島実 (佐賀県)  通算1時間12分35秒
・ 30位 遊学館 (石川県)  通算1時間12分39秒
・ 31位 三島北 (静岡県)  通算1時間12分41秒
・ 32位 済美  (愛媛県)  通算1時間12分56秒
・ 33位 草津東 (滋賀県)  通算1時間13分00秒
・ 34位 美方  (福井県)  通算1時間13分04秒
・ 35位 青森山田(青森県)  通算1時間13分05秒
・ 36位 西京  (山口県)  通算1時間13分12秒
・ 37位 長野日大(長野県)  通算1時間13分29秒
・ 38位 出雲商業(島根県)  通算1時間13分32秒
・ 39位 奈良育英(奈良県)  通算1時間13分33秒
・ 40位 中津商業(岐阜県)  通算1時間13分33秒
・ 41位 八王子 (東京都)  通算1時間13分44秒
・ 42位 南部商業沖縄県)  通算1時間13分46秒
・ 43位 花輪  (秋田県)  通算1時間13分48秒
・ 44位 英明  (香川県)  通算1時間14分05秒
・ 45位 花巻東 (岩手県)  通算1時間14分35秒
・ 46位 神戸  (三重県)  通算1時間15分19秒
・ 47位 富岡東 (徳島県)  通算1時間19分11秒


寒い中懸命に頑張った選手や監督、関係者はご苦労様でしたexclamation
ここまで読んだ人もご苦労様でしたexclamation

2005年11月22日

高橋尚子は、アジア大会マラソン代表に選出されるのか?

11月13日 来週、いよいよ高橋尚子が
        東京国際女子マラソンに出場します
11月18日 高橋尚子の“肉離れ”と強行出場
11月20日 高橋尚子、リベンジ成る!
      2日前の“不安説”は何だったの?

20日(日曜)の東京国際マラソンを、
弱小メンバーとはいえ見事に優勝してみせ、
翌日の早朝、皇居の外周(周囲は4.8〜5km)を
2周約10kmのジョギングをしたようですから、
痛めている右脚ふくらはぎへの影響も、
どうやら不安はないようです。

右脚の診断は
「右ふくらはぎ筋膜炎(軽い肉離れ)」
だったようですね。

マラソンは予想以上の消耗度が高く、
通常はマラソン出場後少なくとも1ヶ月間は
「回復(=安静)」にあて、
徐々に練習量を増やしてゆくことを考えると、
右脚の痛みもなくなってくるものと思います。

マスメディアは、
「復活=世界へ」
という書き方をしていますが、実際には、
長い闘病生活からようやく抜け出したような「復調途上」ですから、
高橋が北京五輪代表に向けての、
克服しないといけない課題がいくつもあります。

高橋は1997年1月のマラソンデビュー以来、
9年間で9大会しか出場していません。

とくに2000年シドニー五輪後は毎年秋にしか走りませんでしたが、
「チームQ」になってから方針転換をしたようで、
次走を5ヵ月後の来春に見据えているようです。

春は4月に欧米でビッグレースが集中しています。
・ 2006年4月9日ロッテルダム
  2005年優勝者キプラガト2時間27分36秒
  大会記録2時間20分47秒(1998年ロルーペ)

・ 2006年4月10日パリ
  2005年優勝者グリゴリエワ2時間27分01秒
  大会記録2時間23分05秒(2002年レンデルス)

・ 2006年4月17日ボストン
  2005年優勝者ヌデレバ2時間25分13秒
  大会記録2時間20分43秒(2002年オカヨ)
  ヌデレバは過去4度優勝していて、
  招待+優勝+“ボーナス”狙いで、ここに参戦するはずです。

・ 2006年4月23日ロンドン
  2005年優勝者ラドクリフ2時間17分42秒
  大会記録2時間15分25秒(2003年ラドクリフ)
  世界記録保持者ラドクリフの参戦が決定しています。

日本記録保持者の野口みずきも来春の海外レースで
更なる記録更新に挑戦するプランを持っています。

東京国際マラソン後、中5ヶ月でのマラソン挑戦は、
通常ベストでは望めないはずなので、
高橋の目標は「優勝」ではなく、
世界の一線級と競い合う“実戦経験”にあります。

高橋は、ラドクリフの出場する高速のロンドンマラソンには、
絶対に避けるはずです。

今の復調途上の高橋では、復活したラドクリフの相手になりません。

30km過ぎまで先頭集団に残れそうなレースは、
ロッテルダム・パリ・ボストンですが、
高橋とのガチンコ勝負を挑みたい野口みずきも、
高橋は現時点では避けるはずですから、
野口のエントリーを見てから、出場レースを決めるものと思います。

高橋は優勝しなくても3位には入るはずで、
2時間22分台で走れれば“合格”ではないでしょうか。

マスメディアもQちゃんファンも、
復調途上の高橋に過度の期待をしてプレッシャーを与えないように、
長い目で見て欲しいと思います。

テレビで解説している増田明美だって、
ロサンゼルス五輪の直前に、プレッシャーに耐えられず失踪し、
自殺未遂を起こしています。
(ロス五輪の女子マラソンは、途中棄権)
増田明美より、高橋尚子のプレッシャーの方が、何倍も大きいはずです。
増田は、高橋のアテネ選考で、高橋に反対しているのです。

東京国際マラソンの高橋は、
ピークのシドニー五輪の時と比較して、
脚が細くなり、フォームも小さくなっています。

9月の米国でのハーフマラソンでは、
実戦不足に加えて、明らかにスピード不足を露呈しています。

33歳という高橋の年齢を考えると
「出場するレースに全て勝つ」
のは不可能です。

高橋の最終目標とする北京五輪(+国内選考会)まで、
高橋は何度かレースに出場するはずですが、
段階的に調子を上げ、レースの結果から課題を見つけ、
それを克服すべく練習に取り入れると思います。

高橋が勝てなくても、どうか
「勝てない高橋」
「やっぱりダメだ」
「引退だ」
というようなミーハー的な見地で判断せず、
頑張り屋の“高橋尚子”という人間に声援を送って欲しいと思います。

アジア大会に優勝したら、世界陸上代表に決定
日本陸連は11月19日の理事会で、
来年12月1〜15日にカタールで開催される
ドーハ・アジア大会の男女マラソンで
日本選手が優勝すれば、
2007年世界選手権大阪大会の日本代表とすることを決定しました。

アジア大会のマラソン代表選考会には、
男子
・ 来月12月4日(日曜)福岡国際マラソン
・ 来年2月12日(日曜)東京国際マラソン
・ 来年3月5日(日曜)びわ湖毎日マラソン
女子
・ 11月20日(日曜)東京国際女子マラソン(高橋尚子優勝)
・ 来年1月29日(日曜)大阪国際女子マラソン
・ 来年3月12日(日曜)名古屋国際女子マラソン
を指定しました。

代表枠は男女各2人ですから、
女子代表はまたまたアテネ五輪マラソン代表選考の
疑惑に満ちた経緯を繰り返す可能性があります。

11月19日は高橋が右脚肉離れを発表した翌日で、
レース本番の前日ですよね。

陸連幹部連中の一部は、
高橋の優勝を望んでいなかったことになりますね。

高橋が
「“肉離れ”で途中棄権することを期待していた」
のではないかとも思えます。

アジア大会日本代表選手は、
中国・韓国さえ退ければ、優勝は当確=世界陸上への切符、
という図式ですが、
高橋は今度は「記録が悪い」という理由で
落選させるつもりなのでしょうか。

近代マラソンは、スピード化が著しいですが、
「記録よりも、どういうレース運びで、誰に勝ったか」
という“内容”が重要視されます。

今回の東京国際女子マラソンは、
ペースメーカーに5km17分00秒の契約をしていたのですから、
序盤からスローで展開されるのは、
分かりきっていたことなんですよね。

ですから、
「高橋は2時間24分台でしか走れない」
ということではないのです。

どうも、高橋は一部の陸連幹部から、
「えらく嫌われている」
としか考えられません。


陸連幹部の気になる発言
今回の東京国際マラソンを優勝したことで、
来年12月のドーハ・アジア大会の選考レース(代表2人)も
兼ねていたことで、
スポーツ記者が、日本陸連の沢木啓祐強化委員長に
アジア大会代表内定のコメントを引き出そうと取材していますが、
なんと
「別次元の問題だ」
とアジア大会出場は要請しない意向のようです。

選考レースは、まだ2つ残っているにしても、
陸連大幹部による、そんな言い方ってありでしょうかexclamation&question

アテネ五輪代表枠から高橋が外された“悪夢”を思い出します。

高橋は補欠にも選出されなかったんです。


やっかみの陸連幹部
日本陸連の幹部連中は、
過去現役選手として、日の丸を付けた日本代表経験者たちです。

高校野球で言えば「野球バカ」のような、
こと陸上競技に関しては詳しいのですが、
世間一般のことに関しては無知な、器が小さい人間の集団なのです。

幹部連中は、ほとんどが、
学校の先生(大学教授)と会社員で組織されています。

再三世界大会で教え子を優勝させた小出監督や、
京セラ駅伝チームで華々しい戦績を残し、
野口みずきを育て上げた藤田監督が陸連理事に
なっていないのはなぜでしょうかexclamation&question

小出監督、藤田監督への嫉妬とひがみ根性が渦巻いているわけです。

シドニー五輪後、
特に小出監督や高橋尚子が華々しく?マスメディアに登場したことも
快く思われているどころか、やっかまれていたのです。

今回の高橋尚子の
優勝ボーナス1億円(スポンサー会社のファイテンから)に対する
“嫉妬”もあるわけです。
幹部連中は、学校の先生(大学教授)と会社員ですから、
臨時ボーナスなんて貰えない「固定給」ですからね。

じゃあ、ヤンキースの松井はいくらで契約したのexclamation&question
横浜ベイスターズの佐々木主浩なんか、
ろくな働きもしないで年棒6億5千万円、
読売巨人軍の清原和博だって、年棒3億5千万円も、
貰いながら、ロクな働きをしなかったことに比べたら
高橋には十分に価値があるはずです。

優勝後の高橋の話も、苦労した実感がこもっていましたよね。


今後の注目するポイントは
1.高橋がアジア大会マラソン代表に選出されるのかどうかexclamation&question
  来年3月12日(日曜)名古屋国際女子マラソンの翌日には、
  日本陸連が決定しますから、それを注目しましょう。
  代表は2枠なので厳しいですが、
  今度は遺恨を残さない公平な決定を望みます。
  ま、ムリでしょうけど。

2.高橋の来春の欧米のマラソンは、どのレースを選択するのかexclamation&question
  そのレースの出場予定の主な選手及び、レースの展開と順位・記録

3.日本陸連の幹部連中の高橋に対する評価とコメント内容


高橋尚子のライバル
・ 野口みずき(27歳、まだグローバリー)2時間19分12秒
・ 渋井陽子 (26歳、三井住友海上)  2時間19分41秒
・ 千葉真子 (30歳、豊田自動織機)  2時間21分45秒
・ 坂本直子 (天満屋)         2時間21分51秒
・ 大南博美 (29歳、トヨタ車体)   2時間23分26秒
・ 原裕美子 (23歳、京セラ)     2時間24分19秒
・ 大島めぐみ(しまむら)        2時間24分25秒

土佐礼子(29歳、三井住友海上)は、
2時間22分46秒の記録がありますが、
結婚してから勝負弱くなっているので、
高橋のライバルからは外します。

上記7名の仲でも、特に高橋の要注意ライバルは、
野口みずき、渋井陽子、千葉真子、原裕美子の4人だと思います。

野口みずきは今が旬です。

ウェイト・トレーニングによる筋力作りの上に
成り立っているストライド走法なので、
北京五輪まで今の調子が持つのかどうかも疑わしいくらいです。

参考:身長とストライドの比較
・ 野口みずき 身長150cm ストライド148cm(ストライド走法)
・ 高橋尚子  身長163cm ストライド140cm(ピッチ走法)


アテネ五輪女子マラソン代表選考での高橋尚子選手落選の背景
・ 最終選考会の名古屋国際女子マラソンで、
  土佐礼子(三井住友海上)が快勝しましたが、
  日本陸連の沢木啓祐強化委員長は、
  同日夜に各チームの指導者ら強化委メンバーの意見も聞いた上で
  「高橋外し」を決断した、と言われています。

・ 古い話ですが、1988年ソウル五輪の男子マラソン選考会の
  びわ湖毎日マラソンで失速した当時のスター選手、瀬古利彦の
  走りを見て、当時も代表案をつくる立場だった沢木氏は、
  原案から瀬古選手を外しているのです。
  これは、瀬古救済に熱心だった陸連幹部に覆され、
  瀬古は代表に選出されました。
  沢木氏作成の「高橋抜き」の代表案は
  名古屋終了翌日の陸連会議を通過しています。

・ 「エース優遇の回避」という見方をすれば、
  陸上を始めとしたスポーツ界を取り巻く
  時代の変化も確かにあります。
  企業の陸上チームを統括する日本実業団陸上競技連合では、
  実業団の選手登録数は1994年の5,129人をピークに
  年々減少し、今年は3,500人程度まで
  落ち込んでいる、と言います。
  企業の陸上部の休廃部も相次いでいます。
  好況のころは地方企業や中小企業も競って陸上部を創設しましたが、
  不況というより、時代の変化で、
  企業が運動部を持ちこたえられなくなってきました。
  1992年バルセロナ五輪では、
  選考会の低調な記録を疑問視された有森裕子選手が当選し、
  好記録を出しながら落選した松野明美選手は
  熊本の新興チーム(ニコニコ堂)に所属していました。
  当時「松野陣営は陸上界での影響力の小ささがマイナス」
  ともウワサされました。

・ 日本陸連の沢木強化委員長、桜井専務理事ら10人の
  選考委員によって代表選考の原案づくりを行いましたが、
  抜群の実績と人気を誇る高橋をどうするかで
  約2時間の議論が繰り広げられたのですが、
  なんと高橋擁護派はたった1人、当時の小掛副会長だけでした。
  増田明美や山下佐知子も反対派でした。


高橋への仕打ち
・ アテネ五輪落選、骨折と不運の続く高橋は、
  高橋の2季連続の降格をされています。

・ 昨年2004年12月の日本陸連の理事会で
  強化競技者AからBへの格下げが発表されました。
  沢木強化委員長は
   「競技実績もないので規定により下がっていただく」
  と発表しました。
  ランクは半年ごとに見直しされています。
  高橋の降格理由は
  「1年間、マラソンを走っていない」
  ことにありました。
  世界の頂点を極めた実績や故障は一切考慮されませんでした。
  高橋は1999年3月に、
  その前年のアジア大会優勝の実績を受けて
  最高ランクのSに昇格し、
  以来2000年シドニー五輪での金メダル獲得、
  2001年ベルリンでは日本記録を樹立し、
  陸上界の女王として不動の地位を築きました。
  しかし、2003年11月の東京国際で失速の2位に終わり、
  2004年3月の陸連理事会でSからAの格下げに続く降格で、
  わずか10カ月で、支給される年間強化費は半減し、
  現在に至っています。

・ 強化競技者には強化費が支給されます。
  Sは年300万円、Aは200万円、Bは150万円です。
  ランク付はトップ選手たちにとって、
  金額以上に一種の「ステータス」ともいえます。
  規定には
   「格付け時の競技力を維持している場合は、
    前回格付けランクを維持することがある」
  とも明記されているのですが、高橋には適用されませんでした。
  「規定通り」とはいえ、
  高橋にとって気の毒な決定とも言えましょう。

・ ピークのときは陸連から「国の宝だから」と持ち上げながら、
  嫉妬ややっかみで「決定権」を乱用します。
  金さんに出てくる悪代官のようですね。

2005年11月20日

高橋尚子、リベンジ成る!2日前の“不安説”は何だったの?

051120高橋尚子ゴール.jpg彰.jpg

11月13日 来週、いよいよ高橋尚子が       
      東京国際女子マラソンに出場します

11月18日 高橋尚子の“肉離れ”と強行出場

観ないでおくつもりが、気になって観てしまいました。
意思が弱いな。

スタート直後の午後12:30の気温は10.5℃で、
ゴール時の気温は10.0℃、
2年前の23.7℃と比較すると、走りやすい気温でした。

高橋は右脚ふくらはぎをテーピングしていましたが、
終始にこやかで、余裕が感じられました。

表情が明るいのは、
待ち望んでいたスタートラインに立てる喜びなのか、
自信満々なのか、
脚の痛みがどの程度なのかは、
スタート前は全く読み取れませんでした。

日本人の招待選手ゼッケン32「堀江 知佳(24歳、アルゼ)」と
34「疋田 美佳(29歳、アルゼ)」は不出場でした。

スタートの号砲が鳴り、
最前列の高橋は「接触・転倒」のリスクを免れ、
無理することなくペースメーカーの直後に取り付くことが出来ました。

ペースメーカーはロシアの2選手で、
「5km17分00秒のペースで30kmまで誘導」
という契約だったようで、
1kmを3分28秒という、ゆっくりした入りでしたが、
高橋と外国人招待選手が早くも集団を形勢し、
高橋以外の日本人は市川 良子(29歳、テレビ朝日)だけでした。

1kmを3分28秒というペースは、
・ 3km 10分24秒
・ 5km 17分20秒
・ 42.195km 2時間26分17秒
という、
最近のスピードマラソンでは考えられないようなスローペースです。

「脚が痛い」高橋にとっては、理想的な入りになりました。

高橋のフォームは、シドニー五輪の時と比較すると、
腕振りの角度を幾分鋭角気味に抱えるようになり、
歩幅も若干狭くなったような感じを受けました。

5kmを17分01秒で通過しました。

天満屋の松岡理恵は、早くも第2グループに控えています。

高橋は、肩に力みがあるようで、
何度も腕を伸ばし、リラックスしようとします。

さすがに、自身が再起を図り、
大きな注目を集めているレースですから、力んでも当然でしょう。

9km地点で、上位入賞が期待された
ミハエラ・ボテザン(28歳、ルーマニア)が
早くも先頭集団から脱落し、先頭集団は8人になります。

10kmを33分48秒で通過します。

5km〜10kmまでの5kmは16分47秒と、
幾分スピードアップしていますが、
100mで、わずか0.3秒の違いでしかありませんから、
“平均ペース”のままで、
脚を気にする高橋にとっては理想的な展開です。

高橋は、脚を気にするそぶりは全くありません。

11km地点で、マーラ・ヤマウチ(32歳、イギリス)が脱落します。

15kmは50分41秒(この間の5kmは16分53秒)で通過し、
ここでペースメーカーの1人(タチアナ・ペトロワ)が
止めてしまいました。

この時点で、ペースメーカーを除く先頭集団は、
・ 31 高橋尚子
・ 1  アレム(エチオピア)
・ 2  ザハロワ(ロシア)
・ 5  李 銀貞(韓国)
・ 7  ジビレ・バルシュナイテ(リトアニア)
の5人になっていました。

この時点では、ザハロアの走りが重く、
身体がブレていましたので、脱落を予期させました。

高橋とアレム(エチオピア)、李(韓国)の3人の争いを予感させました。

20kmは1時間7分分44秒(この間の5kmは17分02秒)と、
依然として淡々とした平均ペースで通過します。

中間点を過ぎて、ザハロワ(ロシア)が苦悶の表情になり、
集団から離されて行きます。

高橋は、慎重に脚に負担をかけないように
折り返しポイントをUターンします。

折り返し後、高橋は何度か後ろを振り返りました。

これは、後続の確認(どういう選手が、どのあたりにいるか?)で、
自信のなさから振り返るものとは違い、
“勝負”を意識していることが理解できました。

この時点でも高橋は脚を気にするそぶりが見えませんので、
「坂を上がりきってから抜け出すのかな?」
と予感させました。

24km地点で、
ジビレ・バルシュナイテ(リトアニア)と李 銀貞(韓国)が遅れ出します。

25kmは1時間24分49秒(この間の5kmは17分05秒)と、
計ったように淡々とした平均ペースで通過します。

ここで、ペースメーカーの(アレフティナ・イワノワ )が止め、
ペースメーカー不在になりました。

ここで、
集団から脱落しそうなジビレ・バルシュナイテ(リトアニア)が盛り返し、
ペースメーカーの代わりに平均ペースのまま先頭を引っ張ります。

アレムが直後の2番手、
高橋は先の2人をマークするように3番手に付けます。

30kmは1時間42分23秒、
この間の5kmは17分29秒)と、ペースダウンしています。

給水所でジビレ・バルシュナイテ(リトアニア)が3番手に下がり、
ついに脱落かと思わせましたが、またまた先頭に出て引っ張ります。

バルシュナイテの実力からすると、予想以上の大健闘で、
高橋・アレムという世界的な強豪を相手に
無理して先頭を引っ張るのは、むしろ「無謀」で、
日本陸連かファイテンから
ペースメーカー不在後の、ペースメーカーを務めるように
「金でも握らされたのかな?」
と思わせるほどでした。

バルシュナイテ(リトアニア)は
2週間前にブタペスト(ハンガリー)でのハーフマラソンに出場し、
1時間10分23秒でリトアニアの記録更新をして、
絶好調で東京国際マラソンに出場していたのです。

折り返し後の高橋は余裕が感じられましたが、
30km過ぎから高橋の後ろかかとの高さが、
左脚と比べて、右脚がコイン1枚分くらい低いようにも感じられ、
36kmから始まる上り坂と2年前の悪夢がよぎって、
早めのスパートはせずに
「アレムとの一騎打ちで、競技場手前までもつれ、高橋が抜け出す」
ことを予感させました。

35kmを2時間00分00秒(この間の5kmは17分37秒)と、
淡々としたペースで通過します。

35.7km地点で、高橋が弾けるようにスパートします。

アレムとバルシュナイテ(リトアニア)も、
高橋の脚のことを知っていましたし、
上り坂の手前なので、油断し意表を衝かれたのだと思います。

高橋のスパートは、
1km3分10秒程度のスピードに急にギアチェンジしたので
弾けたように見えたのです。

それまでのスピードと比較すると、100mで2秒も速いので、
あっという間にアレムとバルシュナイテを置いてゆきました。

スパートをかけている間、高橋は何度か振り返りますが、
これは
「今のスパートでどのくらい離れたのか?」
「誰が追ってくるのか?」
「追ってくる相手の表情・余裕はどうか?」
という確認でしょう。

場合によっては、追いつかせて、
再度スパートをかける「2段階」の用意もあったのかもしれません。

それくらいの破壊力ある見事なスパートでした。

・ 34km〜35kmの1kmは3分23秒
・ 35km〜36kmの1kmは3分21秒
・ 36km〜37kmの1kmは3分21秒
・ 37km〜38kmの1kmは3分22秒
と、上り坂なのに、ロングスパートをかけ続けます。

高橋の右脚は、
後ろに蹴ったかかとの高さが幾分低いようにも見えますが、
引きずる程ではないし、
何より“王者”の貫禄が出ていましたので、もう心配無用でした。

ゴールは2時間24分39秒と、
記録的には低レベルなものに終わりました。

2位には大健闘のバルシュナイテ(リトアニア)が
36秒遅れの2時間25分15秒で入り、
3位にアレム(エチオピア)、
4位にザハロア(ロシア)が盛り返して来ました。

ザハロアのスタミナと粘りは、なかなかのものです。

何度もケガに泣かされ、
挫折しそうになった状態を努力で克服した高橋は立派で、
彼女の
「止まった時間が、また進む」
ことは本当に良かったと思いますし、
夢を与えられる数少ないスポーツ選手であることも
再認識させられました。

ただ、「完全復活」というより「復調途上」というのが、
今日の印象です。

観ていて、ハラハラ・ドキドキというより、
痛々しいところがありました。

今日のレースは来年のドーハ・アジア大会の国内代表選考会の1つ
となっていますから、
高橋は優勝したことで、おそらく「当確」のはずです。

次元の低いマスメディアは、アテネでの選考漏れ後、
高橋を「袋叩き」にしたことも手の平を返し、
今後のスケジュールとして、
  ドーハ・アジア大会での優勝→世界選手権でのメダル→
  北京五輪代表(→ラドクリフとの一騎打ち)
と明日の新聞紙上に掲載されることでしょう。

3日後の11月23日(水曜)には、国際千葉駅伝大会に
ラドクリフ(イギリス)やヌデレバ(ケニア)が出場します。

彼女たちが、今日の東京国際女子マラソンに出場しないことは、
高橋にとってラッキーでした。

つまり、日本陸連がラドクリフやヌデレバなど
世界の強豪を招待しなかったことに感謝しなければなりません。

また、23日の駅伝の日本チームには、
ヘルシンキ世界陸上の女子マラソン代表の
大島めぐみ(しまむら)も出場予定です。

大島も今日の東京国際女子マラソンの日本人招待選手に
選出しなかったことも感謝しなければなりません。

今日のレースは、本当に「強豪不在メンバー」だったのです。

日本陸連は、高橋に「アテネ選考漏れ」の借りがあるので、
それを「強豪を招待しない」ことで、借りを返したことになるわけです。

今日の高橋は全盛期の頃を100とすれば、70くらいでしょうか。

次のマラソンで80くらい、その次に90くらい、
とレベルアップして、北京五輪に出場出来れば良いですが、
日本代表になるにも、
・ 野口みずき(まだグローバリー)
・ 渋井陽子(三井海上)
・ 坂本直子(天満屋)
・ 原裕美子(京セラ)
・ 大島めぐみ(しまむら)
・ 千葉真子(豊田自動織機)
・ 大南博美(トヨタ車体)
あたりと競い合い、切符は3枚ですから、
復調途上の今日の様子では、
「まだまだ道は険しい」
はずです。

2日前の“肉離れ”の発表だって、今日の走りを見る限り、
単なる練習のし過ぎによる「筋肉痛」程度だったのではexclamation&question
と「負けたときの言い訳」と思われてもしょうがないです。

正直なのは良いことですが、高橋は“プロ”なのですから、
正々堂々と望んで欲しいと思います。

今日は、女子ゴルフでも宮里藍が前日3位から7アンダーで回り、
逆転優勝してしまいました。

今日の高橋といい、宮里藍といい、
一流選手はチャンスをモノにしますね。


2005年11月19日

来月の全国高校駅伝大会の「沖縄」は、またしても“指定席”か?

全国高等学校駅伝競走大会は、
毎年、12月に都大路・京都市を舞台に開催される
「高校駅伝・日本一」決定戦で、
全国高等学校総合体育大会の一つに組み込まれています。

女子が午前中、男子が午後に行われています。

コースは発着点となるのが西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場で、
女子はマラソンの半分(ハーフマラソン)の21.0975kmを5人で、
男子はフルマラソンの42.195kmを7人で走るようになっています。

男子は、
・ 第1区間(10km)
・ 第2区間(3km)
・ 第3区間(8.1075km)
・ 第4区間(8.0875km)
・ 第5区間(3km)
・ 第6区間(5km)
・ 第7区間(5km)

女子は、
・ 第1区間(6km)
・ 第2区間(4.0975km)
・ 第3区間(3km)
・ 第4区間(3km)
・ 第5区間(5km)

男女とも、第1区間が最長距離となっていて、
必然的に各校のエースが投入されます。

選手層の厚いチームなら特に問題ないのですが、
弱小チームはエースの力量だけが抜きん出ていて、
「エースが不在になると、特徴のない平凡なチーム」
というところが案外多いのです。

男女とも短い3kmの区間が2区間ありますが、
本当はここは、「大事なつなぎ区間」で、ここに投球する選手は、
 「例え抜いてこなくても、前との差を離さないように、
  次に渡してほしい区間」
なので、強いチームは、男子で9分を切る選手が、
女子では9分30秒程度で走る選手が待ち構えていて、
「前を詰める区間」と位置づけしている強豪チームもあります。

近代駅伝は、“先手必勝”ですから、強いチームほど、
「全般で良い位置を確保して波に乗せたい」
と考えています。

沖縄での3km区間は、持ち駒不足から
「最も弱い選手を投入する区間」
となってしまいます。

「チーム全体の層を、いかにレベルアップできるか」
という目標を、全国高校駅伝の各区間用に
養成することも必要かもしれません。

沖縄では、男女とも
「チーム全員の5000mの記録を、1人30秒縮める」
ように目標設定してほしいと思います。

沖縄の男子代表は、
2年ぶり7度目の出場の北山高校(今帰仁村)です。

予選の記録は2時間16分10秒でした。

これは出場予定47チーム中、47番目の記録です。もうやだ〜(悲しい顔)

都道府県大会の予選記録は、
コースの標高差や天候・気温・実力・展開などの諸条件が
バラバラですから、あくまで1つの目安でしかなく、
純粋な比較はできません。

沖縄の男子予選2位は興南高校2時間17分38秒で、
トップ北山高校との差は、1分28秒差(約450m)でした。

北海道男子代表校は恵庭南高校が3年連続5度目の出場で、
県予選は2時間14分9秒の出場47チーム中45位、
沖縄とのタイム差は2分1秒です。

沖縄代表の北山高校の記録を平均タイムでみると、
・ 1km  3分13秒6
・ 3km  9分40秒9
・ 5km 16分08秒1
になりますが、
この5kmを「16分8秒−30秒=15分38秒」と、
5kmで1人当たり30秒タイムを縮めたと仮定すると、
ゴールの記録が2時間11分55秒となり、
これは、出場47チーム中、34位に相当します。


沖縄女子代表校の南部商業高校は2年連続2度目の出場です。

県予選タイムは1時間16分3秒で出場47チーム中44位です。

県予選での2位は名護高校1時間21分7秒で、
トップと5分4秒差の圧勝(約1,400mの差)でした。

出場校47校中47位は
富岡東高校(徳島県、5年連続8度目)1時間18分30秒です。

これからすると、南部商業はドンベは免れそうです。

南部商業高校の記録を平均タイムでみると、
・ 1km  3分36秒3
・ 3km 10分48秒9
・ 5km 18分01秒5
になりますが、
この5kmを「18分1秒−30秒=17分31秒」と、
5kmで1人当たり30秒タイムを縮めたと仮定すると、
ゴールの記録が1時間13分56秒となり、
これは、出場47チーム中、36位に相当します。

ちなみに、北海道は札幌静修高校で
1時間13分57秒で、地区予選を勝ち上がっています。

このように沖縄では男女とも、
5000mの記録を1選手当たり30秒縮める目標の練習を
してほしいと思います。


ちなみに、今年の予選のタイムランキングの
男女上位チームは下記の通りです。

男子
・ 仙台育英 (宮城・14年連続18度目)2時間4分53秒
・ 報徳学園 (兵庫・ 3年連続19度目)2時間6分13秒
・ 豊川工業 (愛知・ 8年連続8度目) 2時間7分12秒
・ 鹿児島実業(鹿児島・8年連続37度目)2時間7分15秒
・ 佐久長聖 (長野・ 8年連続8度目) 2時間7分25秒

女子
・ 須磨学園(兵庫・ 13年連続13度目)1時間7分22秒
・ 興譲館 (岡山・  7年連続7度目) 1時間7分22秒
・ 諫早  (長崎・ 11年連続12度目)1時間7分32秒
・ 神村学園(鹿児島・10年連続13度目)1時間8分41秒
・ 常磐  (群馬・  6年連続・6度目)1時間8分53秒
沖縄とは、ケタ外れの記録で、
全国実業団駅伝や箱根駅伝に出場するチームでも、
侮れないようなレベルの高い記録です。

さらに参考までに、
2000年〜2004年までの
男女上位5位までの成績は下記の通りでした。

何か同じような顔ぶれが、順位の変動があるだけのようにも見えます。

男子
2000年
1位 大牟田  (福岡) 2時間4分48秒
2位 仙台育英 (宮城) 2時間4分49秒
3位 鹿児島実業(鹿児島)2時間6分00秒
4位 小林   (宮崎) 2時間6分06秒
5位 佐久長聖 (長野) 2時間6分36秒

26位 室蘭大谷(北海道)2時間9分43秒
47位 沖縄工業沖縄) 2時間16分26秒

2001年
1位 仙台育英(宮城)2時間3分46秒
2位 九州学院(熊本)2時間4分01秒
3位 西脇工業(兵庫)2時間4分57秒
4位 田村  (福島)2時間5分03秒
5位 佐久長聖(長野)2時間5分14秒

41位 恵庭南(北海道)2時間11分20秒
47位 沖縄工業沖縄)2時間20分07秒

2002年
1位 西脇工業(兵庫)2時間4分03秒
2位 白石  (佐賀)2時間4分12秒
3位 大牟田 (福岡)2時間4分59秒
4位 洛南  (京都)2時間5分08秒
5位 倉敷  (岡山)2時間5分25秒

38位 室蘭大谷(北海道)2時間12分20秒
47位 沖縄工業沖縄) 2時間19分07秒

2003年
1位 仙台育英(宮城)2時間3分46秒
2位 佐久長聖(長野)2時間4分30秒
3位 西脇工業(兵庫)2時間4分49秒
4位 倉敷  (岡山)2時間5分47秒
5位 大牟田 (福岡)2時間5分47秒

32位 恵庭南(北海道)2時間9分18秒
46位 北山 (沖縄) 2時間14分9秒
 
2004年
1位 仙台育英 (宮城)2時間1分32秒
2位 豊川工業 (愛知)2時間4分49秒
3位 東京農大二(群馬)2時間4分55秒
4位 報徳学園 (兵庫)2時間5分23秒
5位 上野工業 (三重)2時間5分41秒

46位 恵庭南 (北海道)2時間12分10秒
52位 室蘭大谷(北海道)2時間13分39秒
53位 沖縄工業沖縄) 2時間13分57秒
(記念大会で56チーム出場)

女子
2000年
1位 立命館宇治(京都)1時間8分05秒
2位 須磨学園 (兵庫)1時間8分41秒
3位 諫早   (長崎)1時間8分43秒
4位 仙台育英 (宮城)1時間9分20秒
5位 信愛女学院(熊本)1時間9分23秒

22位 室蘭大谷(北海道)1時間12分42秒
46位 豊見城南沖縄) 1時間15分57秒
(地区予選では1時間20分6秒)
47位 諏訪実業(長野) 1時間18分25秒

2001年
1位 諫早   (長崎) 1時間8分10秒
2位 筑紫女学園(福岡) 1時間8分35秒
3位 神村学園 (鹿児島)1時間8分43秒
4位 須磨学園 (兵庫) 1時間8分54秒
5位 市立船橋 (千葉) 1時間9分42秒

34位 室蘭大谷   (北海道)1時間14分16秒
44位 名護     (沖縄) 1時間17分30秒
(地区予選では1時間19分35秒)
45位 山梨学院大附属(山梨) 1時間17分48秒
46位 松商学園   (長野) 1時間18分50秒
47位 鷹巣     (秋田) 1時間21分26秒

2002年
1位 筑紫女学園(福岡) 1時間8分34秒
2位 神村学園 (鹿児島)1時間8分50秒
3位 須磨学園 (兵庫) 1時間9分03秒
4位 諫早   (長崎) 1時間9分16秒
5位 千原台  (熊本) 1時間9分29秒

23位 室蘭大谷(北海道)1時間12分04秒
46位 鷹巣  (秋田) 1時間16分49秒
47位 名護  (沖縄) 1時間17分08秒
(地区予選では1時間18分34秒)
 
2003年
1位 須磨学園 (兵庫)  1時間7分46秒
2位 諫早   (長崎)  1時間8分29秒
3位 県立西宮 (近畿代表)1時間8分32秒
4位 立命館宇治(京都)  1時間8分41秒
5位 筑紫女学園(福岡)  1時間8分45秒

30位 室蘭大谷(北海道)  1時間11分48秒

49位 札幌静修(北海道代表)1時間14分42秒

55位 豊見城南沖縄)1時間15分56秒
(地区予選では1時間17分0秒)
56位 八幡商業(滋賀)1時間16分35秒
57位 長野日大(長野)1時間16分53秒
58位 富岡東 (徳島)1時間19分16秒

2004年
1位 諫早   (長崎)1時間7分33秒
2位 興譲館  (岡山)1時間7分47秒
3位 須磨学園 (兵庫)1時間7分49秒
4位 常磐   (群馬)1時間9分18秒
5位 筑紫女学園(福岡)1時間9分26秒

39位 室蘭大谷(北海道)1時間13分33秒
40位 南部商業沖縄) 1時間13分35秒
47位 出雲商業(島根) 1時間15分52秒


沖縄は毎年不振で、「沖縄人は走るのが苦手」という、
言い訳じみた一種のあきらめムード的考え方が県内で浸透しています。

「本土の人間にはかなわない。何せ沖縄は暑いからさ〜」
という負け犬根性的なDNAを持っているのです。

明日の高橋尚子も、これと似た感じで、
「脚が痛くなったら途中棄権する」=「今回は勝てなくてもしゃーない」
=「今回は負けてもしゃーない」
という、沖縄で言う“てーげー”(たいがい、いいかげん)的考え方で
出場するなら、出ない方が良いのです。

仮に「脚の痛さに我慢して、勝った」としても、
ベストとほど遠い体調や後遺症になる可能性を押してまで
走らなければならないレースではないはずですよね。

高橋の目標は「中国五輪」のはずではなかったのかなexclamation&question

明日のレースは、単なる「復帰戦」であって、
「選考会」ではないのに、
強行出場することによるリスクが、余りにも大きすぎると思います。

横道にそれてしまいましたね。

私は毎年、沖縄と北海道の比較をしています。

沖縄は毎年北海道に負け続けているのです。

北海道は既に雪が降り、厳しい冬に入りました。
春までは雪に覆われて、思うような練習ができません。

沖縄は、日中温度が23度くらいあり、半袖でも十分の気候です。

沖縄では、早朝と夕方をうまく活用すれば、
暑さの影響は避けられるはずです。

女子代表校の南部商業高校は、朝5:30くらいから
道路を集団走しています。

RIU散歩で、よく遭いますから知っているのです。
よく、まとまった良いチームだと思います。

私は沖縄が負け続ける理由として、
指導方法、練習内容、選手の精神力だけではなく、
小さい頃からの歩かない習慣が大きく影響していると思います。

ケニアでは、小学校に通うのに、
6歳の子でも片道10〜15kmの道のりを走って通います。

忘れ物をした子は、
それを取りに往復20〜30kmも走って自宅に戻るわけです。

そんな永年の積み重ねが、
オリンピックや世界陸上での長距離走に
顕著に現われるのではないでしょうか。

沖縄でも「ウォーキング・スクール」とかやりだしていますが、
そんなのはジジ・ババしか集まらない、ゲート・ボールの延長です。

市町村の体育協会と教育委員会が主催し、
それぞれの市町村1周するような「歩け歩け大会」のようなものを、
小学生から出場できるようにしてほしいと思います。

先週の11月13日(日曜)東京で、
「第73回新宿〜青梅43kmかち歩き大会」
が開催されました。

競技規則は
「飲まない・食べない・走らない」
というものです。

沖縄では、もっと基準を緩やかにして、
飲んでも食べても良いことにして、
とにかく「歩くことに慣れ親しんでほしい」です。

昨日まで、東京に出張していましたので、
数日間ブログの掲載ができませんでしたが、
東京は広く、交通網が発達しています。

それでも
「自宅〜駅・停留所」
「駅構内の階段・通路」
「下車後の目的地まで」
など、一般のビジネスマンなら1日に1万歩はオーバーにしても、
数千歩は歩いているはずです。

私立の小・中・高生にしても、
途中で道草したり、塾に通ったりする生徒も、けっこう歩いています。

沖縄の人だったら、1日で大バテしてしまうでしょう。


「駅伝」は、「距離の長いリレー」です。

あくまでも、選手全員が冷静に自分の持ちタイム通りに
走れば良いだけなのですが、
他チームの選手が前後を走っているし、
前の区間の選手が予定より遅れてきたりすると、
それを取り戻そうとオーバーペースになって、
後半バテて順位も記録もダメにするという、
「経験が浅いほど“伝染”してしまう」
んですね。

人間は全力を出し切って100%であって、
その100%の容量は人それぞれ違いますが、
前の区間の選手が予定より遅れると、
それを自分が取り戻すとすれば
150%を発揮しないといけない=冷静に考えると「無理」「無謀」
なんですね。

「駅伝」は、相手があることでマイペースにはさせない、
不思議な魔力があるんです。

沖縄は今年もベスト10の「指定席」に入るでしょうexclamationただし下からの。もうやだ〜(悲しい顔)
しかも、今年も「北海道に完敗」のようです。
“北海道に乾杯”なら良かったのに。

2005年11月18日

高橋尚子の“肉離れ”と強行出場

11月13日 いよいよ高橋尚子が東京国際マラソンに出場します!

今日18日の記者会見で、高橋尚子が
「右脚3カ所に軽い肉離れを起こしている」
ことを明らかにしました。

高地合宿先の米コロラド州ボールダーから
先週10日(木曜)に帰国した高橋は、
翌日11日の早朝練習で右脚に異常を感じ、
15日(火曜)の検査で
「右のふくらはぎとその外側」、「太もも裏側」の3カ所の
「筋膜炎症」と診断され、医師には欠場を勧められたものの、
高橋は強く出場を希望し
「痛みが増したら(途中で)やめるのを条件に」
認めてもらったと言います。

高橋は
 「この決断は間違っていないと思う。
  やるからには優勝を目指して頑張りたい」
と笑顔をつくり強い決意を語っっていました。


私は、高橋はマスメディアに叩かれたとしても、
強い意志で「欠場」を決断すべきだと思います。

「退路を断って出場」するはずだった今回のマラソンに、
「負ける言い訳を持って、途中で棄権するかもしれない状態での出場」
となると、その“思い”は全く異質なものになってしまいます。

“肉離れ”は、
筋力と負荷のバランスが崩れたとき=練習量が多かった時に
起こりやすいのですが、高橋は練習量が多過ぎるのが欠点でしたね。

年齢的にピークも過ぎていますから、練習メニューや量に対して、
高橋にきちんと諭せる人が必要なのではないでしょうか。

小出監督から離れてから、チーム高橋は、
高橋が意思決定をしているように思えてなりません。

悪い例えだと、「糸の切れた風船」状態です。

“肉離れ”は、時間をかけてきちんと直さないと、
「持病」のようにひんぱんに起こるようになります。

今回、高橋が強行出場すれば、“肉離れ”は、確実に悪化して、
今後高橋を悩ませる持病になり、
引退時期まで早めてしまうことになりまねません。

2年前の失速したことによるアテネ代表漏れした東京国際マラソンへの
高橋の心情も理解できますし、
ここでキャンセルすると、一部のマスメディアが
高橋が「逃げた」とか「もう引退」だとか騒ぐにちがいないのですが、
そんな次元が低いものは放っておけばいいんですよ。

また、真剣に走る他の出場選手に対しても、「失礼」だと思います。

アマチュアでもプロでも、
競技は真剣勝負で出来なくなったら、
もう第一線に立つべきではないでしょう。

私は、高橋に「“範”を示す」選手であってほしいので、
あえて高橋には欠場を望みます。

今回は、アレムへの雪辱と、思い入れの深いレースで、
しかも弱小メンバーばかり、と
高橋にはベストの状態で望んで欲しかっただけに残念な思いです。

高橋がケガだと、
2時間25分前半で優勝はアレム、
2位がロシアのザハロワかルーマニアのボサデン、
その後に天満屋の松岡あらりではないかと思いますが、
低レベルなマラソンになりますから、
実況は見ないほうが賢明だと思います。

私は、真剣勝負が出来ない高橋のレースは見たくありませんので、
テレビ中継は見ずにインターネットによる速報か
夜のスポーツニュースで結果を知れば充分だと思っています。

2005年11月13日

来週、いよいよ高橋尚子が東京国際マラソンに出場します!

ンスタート風景.jpg

女子マラソンの高橋尚子(33歳、ファイテン所属)が、
2年ぶりの復帰レースとして
来週11月20日(日曜)の東京国際女子マラソンに出場します。

2年前2003年の同レースで
終盤に失速してしまったことを理由とされ、
アテネ五輪代表の座を逃した因縁の舞台です。

小出義雄・佐倉アスリート倶楽部代表との
師弟関係を解消してから初のフルマラソンは、
「選手生命を懸けた背水の陣」と、マスメディアは騒いでいます。

2003年の同レースでは、
11月中旬の東京としては異常の25度近い暑さと強風の中、
(2004年の同レースでは気温17.0度)
高橋は中盤まで独走しましたが、30km過ぎで突然失速し、
39km地点ではエチオピアのアレムに抜かれてしまいました。
2年前の39km地点.jpg
35kmから40kmの5kmは20分17秒
ラスト2・195kmは9分42秒
一般ランナー並みのスピードに落ち、
その失速が日本陸連から嫌がられ
アテネ切符を逃したことは覚えている人も多いと思います。

2000年シドニー五輪金メダルの時の
35kmから40kmの5kmは16分53秒
ラスト2・195kmは7分55秒
2001年ベルリンマラソンで
当時世界最高記録を樹立した時の
35kmから40kmの5kmは16分42秒
ラスト2・195kmは7分34秒ですから、
いかに失速したか、お分かりになろうかと思います。

高橋はアテネ五輪への出場意欲が高く、
東京国際での失速の悪い印象を打ち消すため、
もう1つのアテネ選考会である名古屋女子マラソンへの出場を
小出監督に懇願しますが、
小出監督は
 「名古屋女子マラソンへ出場すれば、
  おそらく高橋は勝って日本代表に選出されるだろうが、
  名古屋からアテネ五輪でのマラソンまでは5ヶ月間しかなく、
  アテネでベストの状態で出場させることはできない、
  そのためこれまでの高橋の実績を日本陸連にアピールし、
  別格として代表にしてもらいたい」
という考え方を貫きます。

当時の総理大臣は小渕恵三でしたが、
当時の小出監督は小渕総理より有名人でしたから、
日本陸連でも嫉妬やねたみの対象になっていました。

小出監督が屋根に上がっているスキに、
陸連役員やライバル企業の監督たちにハシゴを外されるように、
高橋は補欠にもなれずに代表から外されてしまいます。

前回のオリンピックで金メダルを取った選手を代表から外す荒技は、
おそらく日本だけでしょう。
(アメリカは1回の選考会1発勝負で公平に決めています)

代表から漏れたことで、
高橋は小出監督に対して初めて“溝”ができ、
徐々にその溝が深まって、
ついに高橋から小出監督に師弟関係を解消する申し出を
行うことに至りました。

高橋は、悔いを残したくなかったからです。

アテネの代表漏れから、高橋のリズムが少しずつ崩れます。

思ったように記録や結果が出ない、練習量を増やしてケガをする、
遅れを取り戻そうと焦るあまり、
練習量を急激に増やしてまたケガをする、という悪循環に陥ります。

高橋は復活レースを
11月20日の東京国際マラソンに決めたことで、
逆算して9月4日に、
アメリカバージニア州バージニアビーチで行われた
「ロックンロールハーフマラソン」
というローカルな、ローカルな大会に出場しました。


アテネ五輪女子マラソン銅メダルの
ディーナ・カスター(32歳、米国)が序盤から独走し、
1時間7分53秒で逃げ切り、
高橋は終盤にトップグループに付いてゆくことができずに
ズルズル失速し、最後は積水化学時代の後輩で
3位に入った上野理恵(29歳、積水化学)にまで抜かれて
1時間10分30秒のタイムで4着に敗退してしまいます。

それから2週間後の9月18日には、
米フィラデルフィアで行われる
フィラデルフィア・ディスタンスランの
ハーフマラソンにも出場しました。

結果は、1時間11分28秒で4位に終わりました。

米コロラド州ボルダーでの高地合宿の合間をぬい、
2週間で2度のハーフマラソン強行出場とその結果で、
心無いマスメディアは
 「猛烈な走り込みの最中で疲労が蓄積していたことを考慮しても、
  1時間11分台のタイムは東京国際へ向けて楽観できない」
と書き立てました。

本番へ向けた最後の調整のため、高橋は順位や記録より、
“実戦”と“スピード”の感覚をテストしたのだと思います。

「テスト(試走)」といっても、
高橋は、2つのハーフマラソンとも一杯一杯でした。


米コロラド州ボルダーでの合宿では、
8、9月の走り込みの時期は月1,000km以上、
多い日には1日70kmもの
猛烈な走り込みを続けていた高橋にとって、
2週間で2度のハーフマラソンは、
むしろ練習より“楽”なはずです。

走り込みによって“スタミナ”の不安はありませんが、
何より「実戦不足」でもあり、
レース独特の“感覚”を取り戻すには、
「実戦出場」しか方法はありません。

そのため、2年間のブランクによるレース勘を取り戻すため、
異例の強行日程を選択しました。

疲労はピークに達していますが、
終盤についていけなくなったのは単なるスタミナ切れではなく、
先頭集団内の駆け引き(スピードの緩急)で
予想以上に体力を消耗したことと、
スピード不足が原因と判断したはずです。

高橋は、9月のハーフマラソンに2度出場後、
11月10日に帰国するまでは、
なだらかに練習量を落としながら、疲労を取り、
スピードの切り替えとペース走を中心に練習したものと思います。

先週10日(木曜)に帰国したときの高橋の様子は、
実にすがすがしい表情でした。

「やるべきことは全てやった。あとはスタートラインに立つだけだ」
という心境が伝わってきました。

私は「高橋は優勝する」と断言します。
2位はアレム(エチオピア)になると思います。
3位はザハロワ(ロシア)かボテザン(ルーマニア)だと思います。


高橋が優勝する根拠と考察
日本陸連は11月1日、
東京国際女子マラソン国内外招待選手を発表しました。

予想した通り、強敵不在のメンバー構成です。

小泉将軍様が先の衆院議員選挙で、
意見の違う自民党議院を悪党呼ばわりして、
“刺客”を送り込みましたが、
今回の高橋復帰レースでは、
さすがの日本陸連も、そこまではやりませんでした。

というより、国民的人気の高橋を追い落とすと、
マラソン人気がしぼみ、
日本陸連が悪役になることや
テレビ局からの実入り(金)が減少してしまうことを
恐れたからなんですね。

渋井陽子(三井住友海上)は中国・昆明で、
やはり復活を賭けて調整中ですし、
野口みずき(まだグローバリー)は
9月25日のベルリンを走ったばかり、
千葉真子は高橋の親友であることで、同レースを避け、
10月9日のシカゴマラソンに出場、
8月のヘルシンキ世界陸上に出場して
ラドクリフに果敢に食い下がった原裕美子(京セラ)は、
右かかとの負傷治療中、
同レースの弘山晴美(資生堂)、小崎まり(ノーリツ)、
坂本直子(天満屋)など骨っぽいメンバーは
来月12月18日(日曜)の全日本実業団対抗女子駅伝を控えて
調整中、
大島めぐみ(しまむら)は11月23日(祝日)の
国際千葉駅伝大会の日本代表チームにエントリー、
などもあって、一線級不在の構成となりました。

実際に、このメンバーで高橋が勝てなかったら、
今後日の丸のユニフォームは着るべきではないでしょう。

それくらいの弱小メンバーです。

国際大会での常連は、
高橋以外には、アレム(エチオピア)とザハロワ(ロシア)の
2人だけです。

メンバー構成から見ても、この3人の争いになるはずです。


海外招待選手
1.エルフィネッシュ・アレム(30歳、エチオピア)
  2時間24分29秒
2.スベトラーナ・ザハロワ(35歳、ロシア)
  2時間21分31秒
3.ミハエラ・ボテザン(28歳、ルーマニア)
  2時間25分32秒
4.ケリン・マッキャン(38歳、オーストラリア)
  2時間25分59秒
5.李 銀貞(24歳、韓国)
  2時間26分17秒
6.ベアトリス・オンワンザ(31歳、ケニア)
  2時間27分19秒
7.ジビレ・バルシュナイテ(26歳、リトアニア)
  2時間27分28秒
8.ベアタ・ラコンツァイ(28歳、ハンガリー)
  2時間29分54秒
9.マーラ・ヤマウチ(32歳、イギリス)
  2時間31分26秒

国内招待選手
31.高橋 尚子(33歳、ファイテン)
   2時間19分46秒
32.堀江 知佳(24歳、アルゼ)
   2時間26分11秒
33.松岡 理恵(28歳、天満屋)
   2時間24分33秒
34.疋田 美佳(29歳、アルゼ)
   2時間34分22秒
35.市川 良子(29歳、テレビ朝日)
   2時間29分18秒
36.長沼 一葉(34歳、アコム)
   2時間33分50秒
37.佐藤 由布子(23歳、サニックス)
   1時間12分19秒(ハーフマラソン)

ペースメーカー
41.アレフティナ・イワノワ (ロシア)
42.タチアナ・ペトロワ (ロシア

自己最高タイムの順に、2時間25分までで並べ替えてみると、
1.2時間19分46秒 高橋 尚子
2.2時間21分31秒 スベトラーナ・ザハロワ(ロシア)
3.2時間24分29秒 エルフィネッシュ・アレム(エチオピア)
4.2時間24分33秒 松岡 理恵
の4人だけ、高橋以外は3人です。

松岡 理恵(天満屋)の記録は
3年前の2002年パリマラソン2位のもので、
ピークは完全に過ぎ、以後泣かず飛ばず状態です。

同年の東京国際女子マラソンを2時間25分2秒で2位に入っています。

松岡は2001年カナダ世界陸上の女子マラソンにも出場し
2時間34分45秒で21位でしたが、
2001〜2002年が彼女のピークでした。

堀江知佳(アルゼ)の記録は、
3年前の2002年8月下旬の北海道マラソンで、
当時積水化学所属で優勝したときのものです。

ゼッケン3番のミハエラ・ボテザン(ルーマニア)の
2時間25分32秒は、2003年ロンドンマラソン9位の記録です。

この選手なら、出産後調子の上がらないリディア・シモンの方が
実力があるはずです。

もっとも、シモンは招待金額の高いレースを選んで出場するので、
来なかったのでしょう。

ゼッケン4番のケリン・マッキャン(オーストラリア)の
2時間25分59秒は2000年ロンドンマラソン25位のもので、
もう38歳ですから無視してOKです。

持ちタイム2番目のスベトラーナ・ザハロワ(ロシア)。

彼女の2時間21分31秒は、
3年前の2002年シカゴマラソン4位の時の記録です。

この時の3位は渋井陽子(三井海上)で
2時間21分22秒(自己新)、
優勝はトメスク(ルーマニア)でした。

翌年の2003年にザハロワは
同じシカゴマラソンを2時間23分7秒で優勝しています。

ロシアは、ソ連以降、海外のレースに出場し易くなり、
著名なレースに出場するようになっています。

ザハロワが目立つようになったのは、
2001年4月ロンドンマラソンで2時間24分4秒で2位、
同年のカナダ世界陸上で3位(2時間26分18秒)に
入ったあたり(優勝はリディア・シモン、2位土佐礼子、4位渋井陽子)
からです。

この後、2002年4月のロンドンマラソンで
ラドクリフが2時間18分56秒で優勝したときの2位に
2時間22分31秒(自己新・ロシア新)で入り、
秋のシカゴ4位で2時間21分31秒(自己新更新・ロシア記録更新)と
目覚しい躍進をします。

昨年のアテネ五輪にも出場し、2時間32分4秒で9位敗退からみると、
もう35歳ですし、3年前をピークに下降線にあるはずです。

ただし、シカゴやロンドンなどに再三出場し、
ラドクリフやヌデレバ、シモンなど
世界のトップランナーと競ってきた実績は侮れません。

最大の要注意は、
何と言っても2年前に失速した高橋を抜いた
憎きエルフィネッシュ・アレム(エチオピア)でしょう。

彼女の2時間24分29秒は
4年も前の2001年ロンドンマラソンの5位の時の記録です。

高橋を破った2年前の2003年東京国際女子マラソンの記録は
2時間24分47秒、
昨年の2004年アテネ五輪の女子マラソン、
野口みずきが2時間26分20秒で優勝した時の
4位(2時間28分15秒)に入っています。

今回の出場メンバーには
千葉真子やラドクリフのように
積極果敢に集団を引っ張る選手はいません。

強敵と目されるアレムとザハロワの戦法は、
決まって集団でひたすら我慢して粘りを発揮するスタミナ型で
スピードタイプではありません。

となると、ややスローの平均ペースで30kmあたりまで流れ、
力のない選手が脱落、
35kmあたりで高橋・アレム(エチオピア)・ザハロワ(ロシア)と
ボテザン(ルーマニア)が残り、
高橋がいつ抜け出すか、という展開が予想されます。

高橋の頭には、2年前の失速が忘れられず、
それが1つの恐怖になってつきまとっています。

35km〜40kmの市谷の外堀通りの坂は、けっこう急で、
過去有力選手が失速していて、難所です。

この坂では、スタミナ型のアレムやザハロワは
スパートできないでしょう。

それほど恐れる相手ではないのです。

となると高橋は、この難所でも踏ん切りがつかず、
もつれ合いながら40km手前
(2年前アレムに抜かれたのは39km地点)で
スパートをかけるかもしれません。

私は見ていて、じれったいようなレースになると思いますが、
最後は記録は悪くても高橋がねじ伏せるはずです。

アレムが2年前に同レースを勝った記録2時間24分47秒ですから、
それが基準となり、
優勝タイムは2時間24分30秒〜2時間25分30秒あたりの、
記録的には低調になるものと思います。

このレースは、
記録よりも高橋が復活できるかどうかの試金石としてのレースですから、
記録はともかくここで勝てれば、
高橋は北京の代表まで頑張れるものと思います。

野口みずきの走法は、
筋力トレーニングで無理をして体作りをしたストライド走法なので、
バテると歩幅が短くなりますし、
選手生命自体は短いかもしれません。

渋井陽子は親分肌ですが、あれで女性らしいところもあり、
好きな男ができれば、スパッと引退してしまうでしょう。

優勝想定タイムの2時間25分00秒の平均ラップタイムは、
・ 100m       20秒6
・ 1000m    3分26秒2
・ 3000m   10分18秒6
・ 5000m   17分10秒9
・ 10000m  34分21秒9
・ ハーフ(21.0975km)1時間12分25秒
です。

9月に高橋が2回ハーフマラソンを試走しましたが、
いずれも序盤からハイペースで、
「5kmを16分10秒のペースなので着いて行かなかった」
と、高橋がレース後話したように、
東京国際女子マラソンの試走として出場し、
ペース走でも5000mを16分台後半〜17分で
行っているはずですから、
そんなハイペースに巻き込まれて、後半バテバテになったり、
肉離れになっても困るので、
2レースとも、共に4着だったことや、記録が低調だったことは、
全く心配ないのです。

結果がどうあれ、頑張っている人には応援してあげないと。

2005年10月07日

沖縄の市民マラソンの怪

沖縄人は、とにかく歩きません。

「300m歩くなら車に乗る」
と言うほどです。

日中の道路は、確かに紫外線が強烈ですが、
歩かないのは小さい頃からの“慣習”なんです。

戦前は車も少なかったので、日常的に歩く習慣はあったはずですから
歩かなくなったのは、戦後のことだと思います。

夕方〜夜になると、にわかにジョギングする人があふれ出てきます。

ヤツ犬の散歩の時間も多くのジョガーと交錯します。

ふだん歩いていないので、
かなり重そうな“走り”をする人がほとんどで、
「もう、歩いちゃったら?」
という感じの人が多いです。

歩かない“慣習”の象徴が、全国高校駅伝の沖縄代表です。

沖縄は男女とも、ドンベかブービーが指定席です。もうやだ〜(悲しい顔)

北海道が毎年20位以内に食い込むのに、
沖縄の体たらくの根本的な原因は、
指導者の質と練習内容にあることはもちろんですが、
小さいときから歩かない習慣になっていることが大きいと考えられます。

“「心」「技」「体」”の「技」のテクニックだけではなく、
「体」の歩くことがなっていないのでは…

「走る」というのは「歩く」延長なんですよね。

南部商業高校は沖縄県内の高校女子ではトップチームです。

ヤツ犬の散歩の時に、
ロード練習している選手と時々すれ違うことがあるのですが、
やや肩に力みがあって、一本調子の走り方に見えます。

沖縄では通用しても、
レベルの高い九州大会ではまるで歯が立たないのは、
現状の走力では残念ながら止むを得ないでしょう。

でも、選手の意識レベルやチームのまとまりは、
沖縄では最高クラスだと思います。

沖縄は市民マラソンが多く、
ジョガーが多いこともあって、参加者も多いです。

ざっとラフに見渡しても、
1月中旬 宮古島100キロワイドーマラソン
     (100km+50km+ハーフ)
1月下旬 石垣島マラソン(フルマラソン+ハーフ)
2月下旬 おきなわマラソン
     (フルマラソン、米軍基地もコースに入っている)
3月中旬 なんぶトリムマラソン
  (自己申告タイムとの時間差で競うレース、5km+10km+20km)
4月中旬 全日本トライアスロン宮古島大会
  (水泳3km、自転車155km、マラソン42.195kmの鉄人レース)
5月中旬 ITUトライアスロンワールドカップ石垣島大会
10月上旬 いぜな88トライアスロン大会
   (88とは、水泳2km+自転車66km+マラソン20kmの合計距離)
10月中旬 伊平屋ムーンライトマラソン(公式ナイトマラソン)
10月下旬 東平安名崎タートルマラソン
   (22.5km+10km+7km+2km)
11月上旬 尚巴志(しょうはし)ハーフマラソンin SASHIKI
   (1ヵ月後のNAHAマラソンの調整として試走する人が多い)
12月上旬 NAHAマラソン(日本最南端の市民参加型フルマラソン)
もっとあるはずです。

沖縄には2大ローカル新聞があり、
それぞれ下記のマラソン大会を主催しています。

1つは、沖縄タイムス社で、
12月上旬の「NAHAマラソン」を主催しています。
・ 男子2時間30分49秒(昨年の優勝タイム)
・ 女子3時間0分27秒(昨年の優勝タイム)
・ 参加者2万4509人
・ 完走者1万5136人
・ 完走率72.17%(制限時間は6時間)
・ 参加料 一般4500円、高校生など3500円

もう1つは、琉球新報で、2月下旬の「おきなわマラソン」を主催しています。
・ 男子 2時間27分48秒(昨年の優勝タイム)
・ 女子 3時間2分25秒(昨年の優勝タイム)
・ 制限時間6時間(昨年4119位)
・ 参加者 1万人以上
・ 参加料 一般4千円、高校生3千円

新聞で見たのですが、
「おきなわマラソン」は、今年から
「高校生団体1〜3位を特別表彰に加える」
ということが決まったようです。

もともと、高校生の個人の特別表彰はあったのですが、
私は高校生の団体の表彰は、
「事故」か「素質を潰す」ことにつながると考えて危惧しています。

表彰の可能性のあるチームの選手は、
フルマラソンを完走できるレベルですから、
ある程度の練習を積んできた選手と思えますが、
自分よりチームの成績を優先する余り、
実力以上の力を発揮しようとすることが、
「ムリ」につながる、と心配しています。

古いかもしれませんが、
「そもそも高校生は、フルマラソンを走る身体になっていない」
という考え方を私は持っています。

私は、沖縄には「歩くだけの大会」があっても良いと思っています。

歩くことに慣れ、親しむ習慣が持てるようになってほしいと思います。


ところで、沖縄2大マラソンの参加料の使途はどうなっているのでしょうかexclamation&question

私は貧ボなためゲスな考えですが、
参加者の80%を一般、20%を高校生などに仮定した場合、
・ NAHAマラソンは昨年参加者が2万4509人なので
  参加費合計見込みは1億538万8500円
・ おきなわマラソンは、参加者が「1万人以上」としか
  今のところ分かりませんので、
  1万1千人と仮定すると、
  参加費合計見込みは4180万円

毎年、参加者数は違うでしょうし、
支出額と言っても、ゼッケン郵送費とかたかが知れているはずですし、
何よりスポンサー会社もありますからね。
一体どうなっているんでしょうかexclamation&question


2005年09月29日

マラソン女王野口みずきの移籍

アテネ五輪女子マラソン金メダルの野口みずきが所属する
「グローバリー女子陸上部」は昨日28日
正式に同部の廃部を発表しました。

今後1カ月から1カ月半をメドに同社が窓口となり、
受け入れ先を探します。

陸上部は現在、選手やスタッフ計16人で
京都市内を拠点に活動しています。

この環境を維持したまま、チーム全体の移籍先を探し、
移籍先が決まるまではグローバリーが
引き続き支援することになりました。

野口にとっては、ひとまず安心ですね。

グローバリーは先物投資者の契約解除を認めず、
訴訟が相次ぎ、また自殺者が出たことで、
ついに監督官庁からの営業停止処分や警察の強制捜査があり、
基幹業務である商品先物取引業からの自主廃業を8月上旬に発表し、
陸上部の支援継続が困難な状態になっていました。

グローバリーの被害者のページ

野口1人ならともかく、チーム全員の移籍というと、
引き取り先はかなり限定されます。

移籍先は収益を上げている大企業になるはずです。

チーム全員を引き取るということは、
・ 監督、コーチ、トレーナー、選手の人件費(給料)
・ 練習・試合の遠征費(国内・海外)
・ 専用移動バス
・ 合宿所の家賃・管理費
・ 栄養士などの食事の管理者の雇用
・ 専属マッサージ師の雇用
などを合算した経費は年間で2〜3億円くらいかかるのです。

こんな費用を出せる企業は、大企業だけでしょう。

企業のメリットは“広告塔”としての役割です。

マラソンや全日本実業団女子駅伝は、
全国ネットのTV中継をして、視聴率も良いため、
先頭争いをすれば、企業の恰好のCMになります。

一般に、マラソン中継で先頭争いをした選手の所属先企業は、
「CM換算すると約3億円」
と言われていますから、
仮に野口1人だけしか活躍しなかったとしても、
充分ペイするわけです。

現在のチームの実力は、
全国実業団女子駅伝に出場しても
総合6位には入る可能性は充分にあるはずです。

藤田信之監督をご存じない方も多いと思いますが、
以前ワコールの監督として全国制覇もしている優秀な指導者です。

野口は1998年にワコールを藤田監督らと共に退社し、
翌年春にグローバリーに入社していますから、
移籍は今回が2度目となります。

野口にとっては、
グローバリーは先物取引での悪評でイメージが悪くなるだけなので、
良い移籍先であれば、大正解でしょう。

野口はベルリンでは35km過ぎからバテバテになりましたが、
バテた理由は「暑さ」ではありません。

野口はアテネもそうでしたが暑さに実績がある選手です。

今回2度目になる「移籍」問題が、
心理的にプレッシャーになっていたからです。

そういう状況下では、よく頑張ったと思います。

競り合いになるレースであれば、もっと失速していたでしょうから。

野口の身長が150cmで、
1歩間が148cmと言われるストライド走法ですが、
「バテたときに歩幅が狭くなる」
という、この走法の欠点が露呈した格好になりました。

野口は、必死に腕振りのリズムを変えまいとしていましたが、
歩幅が狭くなっているために、もがいているように見えました。

「走ること」だけに集中できていれば、
2時間18分台で走れたはず
(今回の優勝記録は2時間19分12秒)なので、
本人も監督も悔いが残るレースだったと思います。

グローバリーには、
既に2、3社から問い合わせがあったと言われています。

何とか、野口が「走ること」に集中できる環境が
整えられることを期待しています。

小出監督がリクルートの陸上部を辞める原因となったのは、
企業が出場レースを指定したり、口出しが多かったことです。

日本代表選手、とくに国際大会でメダルを取るような選手には、
・ 壮行会
・ パーティ
・ 社長や役員との会食
・ 社長や役員に帯同させられて、接待行脚
などが待ち受けています。

会社がスポンサーである以上、
ある程度は避けて通れないと思いますが、
出場試合の指定や口出しは止めてほしいと思います。

野口は真面目で謙虚、口数も少ないのですが、
有森裕子は違ったタイプです。

アトランタ五輪で銅メダルを取ったときのインタビューで
「自分で自分を褒めたい」
と迷言しましたが、
“人に対する感謝を常とする”野口や高橋尚子は
絶対口にしないセリフです。

昨年12月には、有森の出身地の岡山の
桃太郎スタジアム(岡山県陸上競技場)前に
自身の銅像が造られて、
本人も喜んで除幕式に出席しているんですよね。

2年前には実家の隣に
有森裕子資料館(アニモ・ミュージアム)を建ててしまいました。

入場無料かと思ったら、大人の入場料金300円も取るんですね。

昨年は1500人も入場したという話なので、
入場無料の高校生以下が中心でしょうが、リピート性は薄いでしょう。

有森はヒール(悪役)のイメージが付いて回りますよね。

そんなだから、ゲイのガブちゃんと
結婚するようなバチがあたったのでしょうか。
有森の会見1
有森の会見2

2005年09月24日

明日のベルリンマラソンに野口みずきが出場します!

050904高橋尚子.jpg

8月22日 スポーツ解説者を斬る!〜マラソン編

画像は、9月4日に高橋尚子が出場した、アメリカバージニア州バージニアビーチで行われたロックンロールハーフマラソンのものです。


野口みずきは、おそらく日本新記録を更新するはずです。

今回、野口が負けるわけには行かない理由
・ アテネ五輪金メダリストというプライド
・ 新たなスポンサー探しでのアピール
  所属先のグローバルの陸上部は既に廃部していて、
  暫定的に今回のベルリンマラソンまで面倒を見る、
  ということになっていて、
  月曜からまたハローワークに通う立場になります。
・ 現役日本女性マラソンランナーでは最強という勲章を狙ってきたこと
  シカゴマラソンやベルリンマラソンはコースが平坦であり、
  「各選手専属のペースメーカーが複数用意される」
  という共通点があり、好記録が出易いので有名です。
  ベルリンマラソンでは、過去に高橋尚子、渋井陽子が
  ペースメーカーを先導させて日本記録を更新していますが、
  今回の野口も、競い合いがなくペースメーカーを
  帯同させて走ることになっていますので、
  野口にとっても走りやすいはずです。
  ベルリンでは、過去に男女で5回も
  世界新記録が更新されているコースなのです。
・ 競い合う“かけひき”がなく、平均スピードで走れるので、
  質の高い練習が目標通り消化でき、体調さえ良ければ、
  相当の自信を持ってレースに臨めるはずです。
  練習のインターバルトレーニングやペース走で、   
  5000mを16分10秒程度で設定して、
  それが克服出来ているはずです。


下記をご覧下さい。

渋井陽子(三井住友海上)の持つ
日本記録2時間19分41秒(世界歴代4位)の平均タイム
100m平均              19秒86
1000m平均           3分18秒6
3000m平均           9分55秒8
5000m平均          16分33秒
1万メートル平均         33分06秒
中間点(21.0975km)1時間09分50秒5
なお、ラドクリフの持つ世界記録は、2時間15分25秒です。

3000mを10分ちょうどで走る選手や
5000mを16分40秒以下で練習している選手では、
渋井の持つ日本記録は、間違っても破ることはできないことが
お分かりいただけると思います。


今回の野口の目標タイムを考えて見ましょう。

「2時間18分後半〜2時間19分前半」(藤田監督の話)

練習では、これに近いタイムが出ている裏づけですから、
2時間18分30秒を目標設定にしているはずです。

100m平均              19秒69(0.17秒)
1000m平均           3分16秒9(1,7秒)
3000m平均           9分50秒8(5秒)
5000m平均          16分24秒7(8.3秒)
1万メートル平均         32分49秒5(16.6秒)
中間点(21.0975km)1時間09分15秒(35.5秒)

カッコ内の数字は、渋井陽子の日本記録との差です。
数字は、平均タイムであって、通過仮想ラップタイムではありません。

藤田監督と野口は、おそらく練習がうまく消化出来て
相当な自信があるものと思います。

“記録を破る”というのは「根性」や「気迫」、
「レース展開」、「体調」というレベルではなく、
練習内容の質と消化に裏づけられて、初めて記録が出るのです。

練習でできないことは、レースで出来るわけがありません。

野口みずきはアテネ五輪以来1年1か月ぶりのフルマラソンの実戦です。
不安があるとすれば、この点だけでしょう。

さて、野口の日本新記録更新が達成されると、
また高橋尚子のパッシング記事が出るはずです。

「高橋はもう終わりだ」と決めつけているミーハー的な
マスメディアが報じていることは本当なのでしょうかexclamation&question

高橋は約2週間前の9月4日に、
アメリカバージニア州バージニアビーチで行われた
「ロックンロールハーフマラソン」というローカルな、
おそらく高橋尚子が出場しなければ誰も知らないような
ローカルな大会に出場しました。

アテネ五輪女子マラソン銅メダルの
ディーナ・カスター(32=米国)が序盤から独走し、
1時間7分53秒で逃げ切り、
高橋は最初からついてゆくことができなかったようです。

高橋はレース後にこう言っています。
 「(彼女が飛ばして)来るだろうと思っていた。
  5キロが16分10秒でちょっと速いなと思ってペースを下げた」

高橋は終盤にトップグループに付いてゆくことができずに
ズルズル失速し、最後は積水化学時代の後輩で
3位に入った上野理恵(29=積水化学)にまで抜かれて
1時間10分30秒のタイムで4着に敗退しています。

2年前のアテネ五輪選考レースであった東京国際で、
高橋は序盤の5000mを16分14秒のハイラップで通過
(4年前のベルリンでは16分46秒で入り、結果当時日本新記録を更新)
して、暑さもあって後半バテバテになった悪い記憶を
思い出したのだと思います。

この判断が良かったのかどうかは、
結果論でどうでも言えるので、
高橋のレース感にあれこれ言うのは避けたいと思います。

国民的英雄の高橋は「常勝」を期待されているので、
今回のの負け方が国民的英雄の負け方ではなく
「高橋はもう終わりだ」
と思われた理由だろうと思います。

高橋が目標にしている11月20日(日)の
東京国際マラソンから逆算すると
8、9月は走り込みの時期に当たり、
月1000km以上、多い日には1日70kmもの
猛烈な走り込みを続けています。

並みの選手では、限界を通り越して故障してしまう距離です。

陸上競技のトップ選手では、基本的に
「専門種目の2倍の距離を走りこなす」
ことで、距離に対する不安が打ち消される、
という考え方が練習に反映されるため、
1日に60kmも70kmも走るのですが、
これは高橋だけでなく、野口や渋井も同様です。

こういう血を吐くようなすさまじい練習によって、
一流選手が足腰、ヒザなどを故障してしまうことがあるのです。

実際、高橋も何度も骨折したり、肉離れを起こして
目標レースに出られないことがありましたよね。

高橋は疲労がピークに達している状態での
ハーフマラソン強行出場でしたが、
もう1つの問題は実戦不足にありました。

終盤にトップグループに付いてゆけなくなったのは
スタミナ切れではなく、
先頭集団内の駆け引き(スピードの緩急)で
予想以上に体力を消耗したのが主な原因かもしれません。

マラソンには、「スタミナ」に加えて「スピード」も必要ですし、
トップグループのスピードの緩急に対応する「変速」も必要なのです。


野口みずきの、昨年のアテネ五輪マラソン(8月22日)以降の
出場レースは下記の通りです。

・ 今年2月に香川丸亀ハーフマラソンに出場し、
  1時間13分7秒と惨敗
・ 5月に鳴門総合運動場で行われた関西実業団で
  10000mに出場し31分44秒29で優勝
・ 6月に韓国の華城市で行われた
  2005 Samsung Distance Challengeで
  5000mに出場し15分42秒で2着
・ 7月3日の札幌国際ハーフマラソンで
  1時間9分46秒で3着
で、今回のベルリンに臨みます。

全て、1着ではないし、5000mや1万mも
平凡な記録に終わっています。

目標のレース(明日のベルリン)に向かって、
調整しながらレースに出ていることが
お分かりいただけるものと思います。

野口はハーフマラソンでの日本記録を持っていて、
その記録は1時間7分47秒(昨年1月宮崎女子ロード)です。

高橋は過去10回ハーフマラソンに出場し、
記録があるのは7回で(残り3回はゲストとしてのお遊び参加)、
自己最高記録は5年前の1月の1時間8分55秒であり、
高橋のハーフマラソンは、過去全てにおいて
“調整”としてのレース参加となっています。

高橋の2週間前の4着の記録と自己最高との差は、
「1分35秒」ですが、
それがダメだと言うなら、野口はどうでしょうかexclamation&question

野口の7月3日の札幌国際ハーフマラソンでの記録と、
野口自身の自己最高記録との比較では、
その差は「1分59秒」もありました。

野口も札幌国際には“調整”で参加したことが分かります。

もちろん、真夏のハーフマラソンでは毎年記録は望めませんが。

高橋や野口など一流選手は、出場するレースで全て勝つのではなく、
年間に1〜2回の目標を定め、
それを確実に勝つために、他のレースは“調整”で参加してくるのです。

高橋はハーフマラソンで4着に敗退したことで、
目標としている11月20日の東京国際までの練習内容が、
むしろポイントがはっきりして、良かったのではないかと思っています。

高橋はスタミナ、スピードはまだまだ世界に通じるものがあり、
問題は終盤30km以降の勝負処で、突き放せるかどうかだけでしょう。

そこを意識した練習に微調整したはずです。

また、11月20日の東京国際は、
高橋が勝つお膳立てが出来つつあります。

1つは、高橋自体の復調の兆しが見えてきたこと。

2つ目は、高橋の目の上のタンコブになる選手が
出場しない公算が大きいこと。

ラドクリフは“解説”だし、ヌデレバは招待せず、
野口はベルリンに出てしまうからムリだし、
渋井は目標を北京に切り替えて練習中で、
選考レースまでは高橋や野口とは一緒に走らないでしょうから。

となると、出場するのは高橋と既に勝負付けが済んでる選手ばかり、
というようになりそうです。

8月14日ヘルシンキの世界陸上に出場した日本代表5人
(原裕美子、弘山晴美、大島めぐみ、小崎まり、江田良子)
クラスでは、高橋には敵わないでしょう。

それでも、このレースで復活をしたい高橋は、
無謀に記録を狙わずに、“勝ち”を意識したレース運びをするはずで、
そうなると30kmあたりでも、数人がトップ集団を形成して、
その後抜け出す作戦を取るものと思われます。

となると、主力が欠けたメンバー構成では、
「2時間22〜24分くらいで高橋が勝つ」
と思います。

その時点で、ミーハーなマスメディアは
「北京でラドクリフと一騎打ち」
だと持ち上げるかもしれません。


オリンピックのマラソン代表は、
「脈拍が1分間に40未満」
と言われています。

高橋は「35」で、
野口は、聞き間違いかもしれませんが「31」です。

小出監督に弟子入り志願をしていて、当初相手にされなかったのが、
急きょ弟子入りOKになったのは、この「脈拍35」に
小出監督が仰天したからなんです。

普通の人は「60以上」です。
ぜひ計測してみて下さい。

これは、車のエンジンと同じように考えられます。

660CCの軽自動車や1500CCのファミリーカーと
ベンツの5000CCで長距離を高速走行したら、
そのエンジンはどう違うか、というのと同じです。

運動をすると血圧が上昇しますが、
一般人ではたちまち高血圧状態になってしまうでしょう。

高橋や野口など一流選手は、
運動中でも一般人の正常数値より少し高いレベルの血圧で、
それだけ心肺機能が高いのです。

高橋は天真爛漫な性格で、
マスメディアやCMに華々しく登場し人気がありますが、
野口は貧しい生い立ちが性格や顔に出ているのか、
暗く華がありません。

私は、野口は「物言わぬ武士」をイメージしています。

野口と高橋の身長差は15cmはあるはずなのに、
野口の走行ストライドは、高橋より広いです。

もちろん、高橋は「ピッチ走法」、
野口は「ストライド走法」と、走法自体が違うのですが、
野口は、ストライド走法を維持するために
ウェイトトレーニングで鍛えています。

野口は明日9月25日、高橋は11月20日に
それぞれ今年最大の目標にチャレンジしますが、
類いまれな素質の持ち主が、想像を絶する練習をして、
いろいろなものを背負ってレースに臨む彼女たちに、
結果はどうあれ、
私は最大の賛辞を贈り見守ってあげたいと思います。

2005年08月22日

スポーツ解説者を斬る!〜マラソン編

ン・ゴール後.jpg

世界陸上の女子マラソンの結果
先週8月14日にフィンランド・ヘルシンキで
陸上の世界選手権・女子マラソンが行われ、
世界記録保持者のポーラ・ラドクリフ(英国)が
2時間20分57秒の大会新記録で順当に初優勝しました。

2位には、これまた順当に
前回の覇者キャサリン・ヌデレバ(ケニア)が入り、
3位にも実力のあるコンスタンティナ・トメスク(ルーマニア)が
入りました。

日本の原裕美子(京セラ)は2時間24分20秒で6位に、
弘山晴美(資生堂)は8位にそれぞれ入賞しました。

他の日本人選手の成績は、
大島めぐみ(しまむら)が10位、
小崎まり(ノーリツ)が15位、
江田良子(ヤマダ電機)が17位でした。

画像は、ゴール後のものですが、
左から江田、小崎、大島、弘山、原の順です。

スタート時点では、気温16度で小雨がパラつき、
夏のマラソンレースとは思えないような低温でした。

肌寒く、手袋をする選手が目立ちました。

6位に頑張った原裕美子(京セラ)は
肘まで隠れる長い手袋をしていましたね。

速いレース展開を得意とする海外勢には最高の気象条件になり、
夏マラソンの戦術を蓄積してここを目標にしてきた日本には
イヤな条件でした。

アテネ五輪では、暑さのために自滅したラドクリフが、
この気象条件を味方にして、最初から狙い通りの独走態勢を取り、
押し切りました。

ラドクリフの飛び出しに、
マラソン2回目の原裕美子(京セラ)だけが玉砕戦法で付いて行きました。

起伏のあるタフな周回コースで、
2時間20分前後も狙えるペースに原が付いていくのは、
2時間24分19秒が自己最高の原には所詮無理でした。

16km過ぎには早くも後退しましたが、
彼女は7月下旬に右足首を痛めていて、
今大会の欠場すら考えていた時期がありましたから、
その後の予想外の粘りには、大きな拍手を送りたいと思います。

原の挑戦とは対照的に、
他の4人は先頭集団には入らず、やや下がって固まって走りました。

彼女たちの序盤の各5kmのラップタイムは17分前後で走っていました。

このペースなら、ゴールは2時間24分前後になります。

弘山、大島らで第3集団を形成しましたが、
20kmの時点でトップとの差は2分近く離されてしまいました。

2時間24分00秒でフルマラソンを走る選手の
100m平均は20.5秒です。

2分の距離は、おおよそ585mに相当します。

前を詰めて行くには、離されすぎだと言えます。

「無理に前に行っても仕方がないと思った」と小崎。

弘山は「風もあるし、冷静に行った」。

「もっと上から選手が落ちてくると思ったけど、全然こなかった」と大島。

今季の自己最高は小崎だけが2時間23分台で、
他の選手は2時間24分台以下。

これでは、ラドクリフ、ヌデレバとは力の差は歴然で、
最初から金・銀の可能性はなかったわけで、
「原以外の4選手は現実路線を選択し、
 勝負に行かずにレースを終えて不完全燃焼だった」
と見る人も多いと思いますが、
私はむしろ日本の5選手は大健闘と賞賛されるべきだと考えています。

この結果、日本にとって、
97年アテネ大会から続いていたこの種目の連続メダルは
4大会で途切れてしまいましたが、
「メダル」が取れず、もどかしいレースにならざるを得なかった日本選手より、
視聴率を上げたくて、「メダルは確実」とあおるメディアやマスコミと、
レースを解説した増田明美と瀬古利彦に腹立たしさを感じました。
私は、マスメディアや解説者の彼らこそ「B級戦犯」だと言いたい。

日本のマスコミは「5大会連続メダルは確実」とあおり、
今大会を中継したTBSも、
マラソンスタート時間の1時間30分も前から
特別番組を流す熱の入れようでした。

しかし、今大会は日本記録保持者の渋井陽子(三井海上)はおろか、
シドニー五輪で金メダルの高橋尚子も
アテネ五輪で金メダルの野口みずきも出場していませんでした。

五輪で金メダルというBIGタイトルを取った
高橋尚子や野口みずきにすれば、
賞金額も少なく、負ければ自身の商品価値をみすみす下げる可能性もある
世界陸上に出場するわけがないのです。

渋井陽子は代表選考レースで調整ミスで惨敗したことで、
2年後の大阪で開催される世界陸上に照準を合わせました。

17位の江田良子(ヤマダ電機)は、
前走が引退レースだったのが、代表に選考されたことで、
今大会を引退レースにしてきた選手です。

弘山晴美(資生堂)は、
1996年のアトランタ五輪〜2000年のシドニー五輪がピークで、
今年37歳では、8着入賞は最高に良くやったと言えるでしょう。
引退も近いかもしれません。

15位の小崎まりは、駅伝ではピカイチですが、
いつも誰かの影に隠れてしまうような、一流ではないですよね。

今回もケガを押しての出場でベストではありませんでしたし、
ピークも過ぎています。

大島めぐみ(しまむら)は、日本陸上競技界では珍しい美人選手で、
Webサイトまであって、昨年結婚してマラソン選手である夫と
2人3脚で頑張っているのですが、
今までの国際大会では、1万mと駅伝で、
マラソンでの国際大会は今回が初めてなんですよね。

終わってみれば、今大会は、
これを機に有終の美を飾って勇退しようとする
ベテラン選手の引退レースのような感じでした。

実力bPと目される野口みずきは、
来月のベルリン・マラソンへの出場を表明し、最後の調整に入っています。
 (所属先のグローバリーは、商品先物取引で解約拒否による訴訟などの
  トラブルに責任を感じ、商品先物取引部門からの撤退を決め、
  同時に陸上部の廃部も決定し、9月26日のベルリン・マラソンで
  支援を打ち切る旨、発表しています。
  どうも、野口はついていないですね。)

「金メダリストの価値で、出場料は5000万円近い」
と言われています。

高橋尚子も、4月に小出義雄監督と決別し、
5月にはスカイネットアジア航空の契約が終了し、
6月から新たに、健康食品関連会社「ファイテン」と
総額6億円という日本マラソン史上最高額で
4年間のスポンサー契約を結んだばかりです。

結果的に
「五輪、世界陸上で無冠のラドクリフだけが、必死になって走った」
のは、“必然”だったわけですね。

日本のトップ選手たちが出場しない日本勢が、
世界に太刀打ちできない結果に終わったのも、“順当”だったのです。

千葉ちゃん(千葉真子)が、
1996年アトランタ五輪1万mで5位、
1997年世界陸上選手権(アテネ)1万mで銅メダル、
世界陸上2003年パリ大会マラソン銅メダル
と大活躍をしたのは、記憶に新しいところですが、
陸上トラック長距離では、最近は日本と世界との差が歴然としてきました。

大ベテランが多かった今回の代表メンバーは、若手不在の裏返しです。

日本人選手は実力通りのレースをしました。

TBSやマスコミは過剰に期待し、メダル獲得をあおり、
解説者は、調子の良いゴタクを並べるいつものパターンでした。


「B級戦犯」を斬る!
織田裕二(メインキャスター)
にわか仕込みの専門知識で、自身が理解できていない状態では、
“面白さ”が伝えられなくて当然。

末続慎吾の「省エネ走法」だとか、「なんば走法」だとか、
陸上競技で「フォーム矯正」がどれだけ大変なことか分かって言ってんのexclamation&question

棒高跳びにしても、
各選手は長短・硬軟のポールを数本用意して来ていて、
高さや雨風などで、どれを選択するか、というのも1つの面白さなんですが、
そういうこと知ってんのexclamation&question
5〜6mから落下すること自体危険が伴うけど、
雨でグリップが滑ったり、
ポールの先端がボックスに引っ掛からず、上昇中に後ろ向きに落下し、
背中を強打した選手もいたし、
数年前の日本選手権では、有名選手がバーを越えた後、
ポールが肛門に突き刺さった事故もあったり、
「記録」や「メダル」のことだけではなく、
“危険”なことも知らないとダメだよexclamation

各競技種目でも言いたいことはあるけど、長くなるからカットします。

ヤツのニタニタ顔を映す時間があるなら、
選手のウォーミングアップを映してほしいexclamation

こいつの能書きは、BGM風の音声だけにして、競技だけを映してほしいexclamation

そうすれば、音量を消すだけで、競技が楽しめるから。

やたら、日本人選手をあおるのも、いいかげんにしてほしいexclamation

次回から、どうにかしてくれexclamation


増田明美(解説)
きれいexclamation

ただし、彼女はいつだって、美しい話、きれいごとしか言わない。

調子の良いことは言っても、決して悪口は言わないのです。

そのへんが、私と違うとこだね。

彼女は「村社会」を大事にしすぎる。

それが、つまらなさを増幅させているんだけど、わかってないよね。

彼女は、日本国内ではトップランナーだったけど、
外国人選手と競うようになってから、壁に当たり出した。

ロサンゼルス五輪の直前は、
川鉄千葉の大壮行会の後、極度のプレッシャーと自信喪失から、
失踪・自殺未遂を起こしている。

五輪では、1人孤立してしまうし、
調整不足と自信喪失で必然の途中棄権に終わっています。

人間は、生きている中でいろんなことがあるから、
そんなことは大した失敗じゃないよexclamation

その後、現役の未練が絶ちがたく、
トップランナーとしてのプライドもあって、
ピークを完全に過ぎている中、
次のバルセロナ五輪を目指すものの、ついに引退を表明しました。

その時だって、
5000mを17分30〜40秒のインターバルトレーニングを
していたんだよね。

そのペースでは、単純にフルマラソンに換算すると、
2時間27分41秒〜2時間29分05秒になるから、
2時間30分を想定した練習になるわけですね。

1992年当時は、
バルセロナの女子マラソン選考レースである大阪国際女子マラソンで
初マラソンの小鴨由水が日本最高記録、初マラソン世界最高記録の
2時間26分26秒で優勝し、
バルセロナ五輪代表に内定しているんですよ。

2位の松野明美、4位の山本佳子も日本最高記録でゴールしましたが、
惜しくも代表選考から漏れてしまいます。

そういう時期での2時間30分を想定した練習、
しかもコーチなし、では
オリンピック代表選考にノミネートすることはとてもムリな状況でした。

最後には、彼女もそれを悟ったのか、
無様な引退レースをせず、ひっそりと現役を退きました。

彼女は、優しさと人の傷みが理解できて、
ガラス細工のような繊細さも併せ持っています。

だから、よけいに人の悪口になることは言えないんですよね。

そこが彼女の弱点だと思います。

“解説”は、解説者の人間が良い人かどうかより、
「的確さ」を話せるかどうかが要求されるものだと私は思っています。

彼女は嫌いではないのですが、あえて
「あと2歩、辛口で正直に思っていることを話してほしい」
と要望します。

もし、私みたいなのが解説者になったとすると、
中継時間中にクレームの嵐になり、途中降板になるのが明らかですからね。

彼女には期待しています。

ソウル五輪で29位に惨敗した元・旭化成の宮原美佐子も
解説をすることがあるけど、宮原の解説は全く面白くないし、
なによりナルシストだから嫌いだ。

ついでにテレビ局のマラソン担当プロデューサーに言っときたいけど、
最大の駆け引きのスパートをかける「そろそろくるぞ」という段階で、
平気でCMを入れてしまい、
CMが終わると、集団がバラバラになっていることが多々ある。

「正気なのexclamation&question」と言いたい。

私は正気じゃないから、
そういうことがあると音量をゼロにして、
新聞や本を見ながらテレビ中継を時々見るか、
あるいは勇気を持って電源を切ってしまうんだよね。

そんなことするのは日本で私だけだろうけど。

代表選手の、
そのレースに賭ける想い、
後援者や会社の壮行会での過度な期待からくるプレッシャー、
そのレースのための練習や調整、作戦や、ウォーミングアップ風景、
位置取り、リラックスできているかどうか、展開予想、
ペースの上げ下げ、揺さぶり、駆け引き、
30km前後の勝負どころの攻防、余力の有無など、
面白みや醍醐味を自身の経験を交えて、
陸連のご機嫌を取らないで話してほしいと思います。

間抜けなプロデューサーがマラソンを理解できていないことも、
もちろん問題ですが、彼女はプロなんだから、
そのあたりも教えないといけないと思いますよ。

きれいごとしか話さないのでは、音声を消して見るしかないよexclamation


瀬古利彦(解説)
口の中でゴニャゴニャモゴモゴ話すので、聞き取りづらい。

しかも早口。

しかも、内容は薄い。

SBのカレーでも食べながら話しているのでしょうかexclamation&question

前は、暗くて修行僧のようだったけど、何か吹っ切れたのでしょうかexclamation&question

合法ドラックでもやっているのかなexclamation&question

そっちの方が気になり心配だ。

日本がボイコットしたモスクワ五輪の辺りが彼のピークで、
次のロサンゼルス五輪では調整失敗と暑さに負けて、
14位と惨敗した経験がある。

それが唯一の惨敗だと思う。

それ以外は小さい頃から常にトップアスリートで、
数少ない中長距離界のエリートの1人。

陸連強化委員長の沢木啓祐(順天堂大学教授)以来のエリート。
エリートであるため、地道に努力を積み重ねる選手の“弱者”の気持ちが
よくわかってないところがある。

みんな天才じゃないんだよexclamation

彼は、増田明美と比べると、自由に発言してきたのですが、
陸連で役職が上がってくるにつれて、トーンダウンしてきました。

彼も嫌いではないけど、今の彼では「解説」には不向きなのではexclamation&question


スポーツの各種目によっては、得意・不得意はありますが、スポーツ解説者やキャスターについて、私見で感じたままを自由に書かせてもらいたいと思いますexclamation

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