2005年07月24日

「安室奈美恵の母」殺害事件を再考する〜その5

北谷町.gif

恵美子さんの生い立ち

恵美子さんは「国際愛の結晶」として生まれている。

母親の清子さんは、週刊誌のインタビューに応じて
「(父親は)基地で働いていたイギリス人軍属」
(「週刊現代」97年11月15日号)
と答えている。

恵美子さんが生まれたのは、
終戦後5年を経過した1950年(昭和25年)であった。

今でこそ、「混血児」は『ハーフ』と呼ばれ、
カッコ良いと思う若者も多く、世間でも抵抗なく認知されているが、
この当時は、沖縄だけでなく全国的に、
『混血児』は「外国人との間に生まれた」というだけで、
イジメや差別の対象になった。

特に沖縄ではそうだった。

恵美子さんも、次女が一躍スターダムにのし上がったことで、
狭い沖縄という土地ゆえに
「あぁ、あの人ね。北谷(ちゃたん)出身の…」
とささやかれながら、共に有名人になっていった。

「北谷(ちゃたん)」の場所は画像の赤い部分の町です。

北谷町にはキャンプ瑞慶覧(ずけらん)、キャンプ桑江、
嘉手納(かでな)飛行場、陸軍貯油施設の米軍基地があり、
これらの米軍基地が北谷町に占める割合は約53.5%にも及び、
広大な米軍基地により居住地域は分断され、
住民は日常生活でも大変な不便を余儀なくされています。

現在は、北谷町・西海岸地区美浜の「アメリカンビレッジ」は
地元若者に人気のスポットとなっています。
米兵とのトラブルもよくありますが。

恵美子さんと同じ北谷町出身で同年齢の女性が、
昭和30年代の「混血児」が沖縄でどのような扱いを受けたかについて、
語ったインタビュー記事がある。
「私の母親も基地で働いていましたので、
混血児については理解あるほうです。
当たり前ですが、今となれば良い外国人も、悪い外国人もいることはわかります。
でも、私の親の世代は、とにかく外国人は悪いと。
外国人と付き合う女は、みんなパンパン(売春婦)だという
偏見に凝り固まっていました。
ましてや、その子供は混血児でしょう。
その中でも、黒人との間の混血児は差別されていました。
基地相手のバーにも、白人用と黒人用がありましたしね。
いずれにせよ、そんな中で、外国人との間に子供をもうけるというのは、
覚悟も必要ですし、生まれた子供も辛いスタートを余儀なくされました。
みんな昔の話ですが…」

恵美子さんは、生後間もなく北谷(ちゃたん)町から那覇に移り住む。

母親は昼間は米軍基地で働き、
夜はスナック勤務という暮らしの中で懸命に彼女を育てた。

恵美子さんの著書『約束』の中で、
那覇での暮らしぶりが以下のように書かれている。
「那覇は純粋に日本人の街だったんです。
だからこそ、私は目立ってしまいました。
ハーフ特有の顔立ちで髪もちょっと赤いせいで、
ほとんど外人を見たことのない人が那覇にはたくさんいたから
『何でお前みたいな外人がここにいるんや』
と言われたこともあります。(中略)
街を歩いていても、大人たちが私を指して、
『あの子はアメリカンだな』とか
『どっかのハーフ』
といったことを話している。
それも、私に聞こえるように話すのです。
ときには沖縄の方言でなじる人もいました。
多感期の中学生。
一歩間違えばグレていたと思います。
でも私は逆でした。
『負けるものか!』
と負けず嫌いになり、強くなった。」

感情を抑えた表現ではあるが、当時の状況が伝わってくる記述ですね。

この屈辱をバネにして、彼女は「負けてたまるか」とその後の人生を歩んでゆく。
地元の高校を卒業した後、
地元のバス会社に就職するが、それも辞めて「ヤマト(本土)」へ行く。

母親には内緒であった。

当時、女の子が「ヤマト」へ行けば、
二度と沖縄に戻ってこられないと思われていたからである。

大げさな話ではなく、戦後、沖縄には
「ヤマト」からの“人買い”が横行していたし、
当時の沖縄は、まだ、アメリカ統治下に置かれていたのである。

本土で、彼女は埼玉県の紡績工場に就職する。

その1年後、20歳になっていた彼女は、
沖縄から来ていた経営者の甥と結婚し、沖縄へ戻ってきた。

そして、安室恵美子となり、奈美恵を含む3人の子供をもうけたのだった。
posted by RIUさん at 00:21| Comment(1) | TrackBack(0) | 沖縄の有名人「安室奈美恵」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あたしも黒人と日本人のハーフだから気持は、わかるけどそれでもお姉様は、元気にしてるからしっかり育てて欲しかったm
Posted by ナナミ・カメリア・ヤジマ at 2009年04月01日 17:12
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