2005年06月26日

「M78星雲」は沖縄にあった!

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ヤツが毎日散歩で立ち寄る公園の画像。
水飲み場の右側の蛇口はヤツの専用、
口を付けてガブガブ飲む(汚ネ〜exclamation
むせこんで「ゲッゲー」という時も(もっと汚ネ〜exclamation×2

exclamation&questionなぜか「ウルトラマン」がexclamation×2

そうです。
「ウルトラマン」の故郷は、沖縄県 島尻郡 南風原(はえばる)町にあった。

「ウルトラQ」、「ウルトラマン」、
「ウルトラセブン」と、初期ウルトラシリーズ、
その他円谷プロの特撮シリーズのメインの脚本を書いていた
故・金城哲夫さんの出身が南風原(はえばる)町なのです。

彼は、悲惨な沖縄戦を生き抜き、高校受験に失敗して上京。
大学卒業後、円谷英二の門下に入り、
「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」の
企画立案とメーンライターを務めました。

「キングジョー」が金城の名に由来していて、
沖縄の方言で頭を意味する「ちぶる」からつけられた「チブル星人」など
トリビア的な要素や、宇宙人と怪獣、人間の3つの関係を
アメリカ、日本、沖縄に反映した金城の精神が、各作品に綿密に描かれています。

沖縄の本土復帰の時に帰沖し、
その後はラジオのキャスターやウチナー芝居の脚本・演出家として
活躍していましたが、アルコール依存症になり、
沖縄海洋博覧会の閉会式のセレモニーの演出の仕事を最後に、
自宅の2階の窓から入ろうとして(酒を飲んで夜中に帰宅したため)
転落する事故で脳挫傷になり、手術の甲斐なく、
37歳で亡くなってしまいました。

金城哲夫さんは、怪獣たちをただの悪役には、しませんでした。
人間が自然破壊をしたときに、大自然が怪獣に姿を変えて襲ったり、
心やさしい怪獣もたくさん登場させました。
ウルトラマンも、いつも怪獣を殺すばかりではなく、
そっとやさしく宇宙に返すときもありました。

ウルトラマンが持つ独特の優しさ、ヒューマニズムは、
沖縄の歴史や激しい沖縄戦を体験した自身の記憶が基になっています。

沖縄には「いちゃりばちょーでー」という言葉があります。
“出会えば兄弟、会って話し合えば、どこの国の人間とも兄弟のように仲良くなれる”
という意味ですが、
これは沖縄に、
「他国を侵略したことが一度もない歴史、争いを好まないのんびりした島ンチュ(島の人=沖縄人)気質から生まれた“共生の思想”」
が背景にあるのです。

1609年に、琉球王国は薩摩藩(島津家久)の侵略を受けて、
支配下に置かれ、明治維新後に日本領となり、
太平洋戦争で23万8千人の戦死者を出し、
戦後は長く米軍統治下に置かれて被占領地域の悲哀を味わい、
本土復帰は終戦から27年後の1972年でした。

沖縄は400年近くも、植民地となっているのです。

彼がウルトラマンシリーズのシナリオを執筆していた当時は、
沖縄が本土に復帰する前で、沖縄と本土の往来にはパスポートが必要でした。

そういうことが下地となって、
ウルトラシリーズには
「現実的な武力による脅威に対し、どう対処すれば良いのか?」
という、政治性を帯びた命題を視聴者に突きつけていたのです。

無法に都市を破壊し、地球への侵略を狙う怪獣、宇宙人には
憲法9条」なんか通用しない。
急迫不正の侵害から国民の生命や財産を守るためには、
戦う以外の選択肢は存在しないのだ!

彼が手がけた台本には、
「地球の平和は地球人(人間)が自分で守れ」
というメッセージが良く出てきます。

「ウルトラマン」第37回  “小さな英雄”
・ 科学特捜隊の井出隊員(二瓶正也)は、
「我々科学特捜隊がどんなに頑張っても、結局、敵を倒すのはウルトラマンだ。僕がどんなに新兵器を創っても、ほとんど、役にたたないじゃないか。いや、新兵器だけじゃない。我々科学特捜隊もウルトラマンさえいれば、必要ない気がするんだ」
と悩む。
・ 怪獣が出てきても戦おうとせず、「ウルトラマ〜ン」と、助けを求める。
・ その結果、人間の味方をする心優しい怪獣ピグモンが井出隊員の身代わりになって殺されてしまう。
・ 激高した早田隊員(黒部進=ウルトラマン)は「ピグモンでさえ、我々人類の平和のために命を投げ出して戦ってくれたんだぞ!科学特捜隊の一員として、お前は恥ずかしいと思わんのか」と言って、井出隊員を殴打する。

戦おうとしない井出隊員に対して、主役が最大級の不快感を示すこのシーンは金城思想が色濃く反映されて印象的です。


「さらばウルトラマン」最終回
・ 戦いに敗れたウルトラマンは、光の国の宇宙警備隊員ゾフィーから「M78星雲に帰るよう」に勧められるが、ウルトラマンは「地球に残りたい」という。
・ だが、ゾフィーは「地球の平和は人間の手でつかみ取る事に価値があるのだ。いつまでも地球にいてはダメだ」と言う。


「ウルトラセブン」最終回 “史上最大の侵略”
・ 傷付き、疲れ果てたウルトラセブンが、怪獣に一方的に攻撃される姿を見たウルトラ警備隊の桐山隊長(中山昭二)が「行こう。地球は我々人類が自らの手で守り抜かなければならない」

「ウルトラマン」では地球人ではないゾフィーに言わせたが、
「ウルトラセブン」では人間サイドの意識の覚醒という形で、
さらに“金城思想”を明確化しています。

困ったときに突然現われて助けてくれるのが「ヒーロー」なら、
ウルトラマンもウルトラセブンも、紛れもないヒーローです。

ところが、2つのシリーズの、共に最終回で、
「ヒーロー不要論」を主題に据えている。
“金城思想”では
「沖縄は沖縄自身の手で守れ。悲劇の歴史を繰り返すな」
というメッセージを託しています。

誰よりも沖縄のことを想い、誰よりも沖縄が大好きだった故・金城哲夫さんこそ、
沖縄のヒーローではないでしょうか。

彼の生家は、南風原町津嘉山(つかざん)の料亭「松風苑」で、
琉球料理が楽しめ、故・金城哲夫さんの実弟の方が部屋を案内して戴けます。

ご興味のある方は、下記サイトをご覧下さい。
     奇人発見伝
     沖縄王
     金城哲夫の検索結果

シュワッチexclamation×2



posted by RIUさん at 10:39| Comment(0) | TrackBack(2) | 「沖縄」(ウルトラマン) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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