2006年05月04日

天女の羽衣伝説の井戸は、ボウフラの養殖池と化していた!

天から降りてきた天女が、その羽衣を隠されたために、
地上の男性とやむなく結婚するはめになるのですが、
やがて羽衣を自宅で発見し、再び天に戻って行く…
という、
“羽衣”がドラえもんのアイテムのようにも思える
お決まりのストーリーは、
静岡県の三保の松原の専売特許だけではなく、
実は全国各地で伝説化されていて、
その内容には類型が多いのです。

羽衣伝説の伝承地
・ 静岡県清水市「三保の松原」
・ 愛知県豊川市柑子橋「羽衣の松」
・ 滋賀県余呉町「衣掛柳」
・ 滋賀県木之本町「伊香具神社」
・ 京都府丹後地方、弥栄(やさか)町
   「奈具(なぐ)神社」「乙女神社」
・ 京都府丹後地方、峰山町「比沼麻奈為(ひぬままない)神社」
・ 大阪府交野(かたの)市私市(きさいち)「羽衣橋」
・ 鳥取県東郷町「羽衣石(うえし)」
・ 沖縄の伝承地6ヶ所(以下をご覧下さい)
この他にも、まだまだこんなにあるようですexclamation

静岡県清水市「三保の松原」の羽衣伝説
・ 「参河国風土記」逸文に書かれているのだそうです。
・ 昔は小学校国定教科書にも載っていたようです。
・ 羽衣の重さは六銖(ろくしゅ、約3.75グラム)くらい。
・ 七夕の織姫が織ったもの。
なのだそうです。

沖縄県にも「羽衣伝説」がいくつもありますから、
ご紹介しましょうね〜。

今日は陽気のせいで、ついフラフラと、
本島南風原(はえばる)町の
「御宿井(うすくがー)」に行ってきました。

沖縄県の「羽衣伝説」6ヶ所
1.宮古島「平良の尻間御嶽(うたき)」
  宮古島市役所の近くの繁華街に
  「尻間御嶽(うたき)」があるのですが、
  ここは以前「住居の里」と言われていたそうです。

  「御嶽(うたき)」は、
  聖所とか拝所といったような神聖な意味で、
  村の中央あたりの小さい森のようなところで、
  村の守護神とでもいうような
  地域の神様を祀っているのです。

  ここの羽衣伝説は、純然たるストーリーとは若干違います。

  この住居の里のある女の子が7歳のときに
  母親が死んでしまい、後妻がやってきて虐待され、
  尻間の洞窟に突き落とされるのですが、
  一命をとり止めるのです。
  何やら今の時代のようですね。
  7日目の朝、天神が現われ、彼女を抱いて昇天した、
  というストーリーです。

  フランダースの犬の最終回で、
  ネロが教会で亡くなって昇天するときのようですね。

2.宮古島「下地町川満の目利眞御嶽(めりまうたき)」
  国道390号線を南下し、
  沖縄製糖工場前の川満から千代田CC側に入った森の中に
  「目利眞御嶽(めりまうたき)」があります。

  ここの羽衣伝説は、
  ある土地の女神が4人の子供を産み、
  その3女は13歳の時に、
  身に覚えがないのに妊娠して男児を産んでしまうのです。
  この男児は大きくなるにつれて異形の風貌となって、
  男児が14歳の時に、祖母、母と共に昇天し、
  以降ときどきこの場所にやってきたので、
  地域の人々が祀ってきた、
  というものですが、なんかウソっぽいね。

3.那覇市おもろまち「銘苅子(めかるし)」
  天女が沐浴したという井戸は、
  戦後米軍に接収され米軍の住宅地にされたあと、
  1987年に返還され、
  那覇新都心土地整備区域として開発されてしまったので、
  由緒ある井戸は“消滅”してしまったのでした。


4.宜野湾市「真志喜(ましき)の泉森川」
  那覇から国道58号線を北上し、
  大謝名(おおじゃな)の信号を右折し、
  300m先の最初の信号を左折
  (「羽衣伝説」の標識が出ています)し、
  約500m進むと森川公園があります。

  ここに、石造りの泉「泉森川」があって、
  今でも水が沸いているそうです。
  
  ここの羽衣伝説は、
  中国と初めて国交を結んだ察度(さっと)王の母親が
  なんと天女で、
  ここで沐浴し、王を産んだ後に天に昇った、
  というストーリーになっているようです。

5.西原町「烏帽子井(えぼしがー)」
  与那原町から国道329号線を北上、
  西原町の我謝(がしゃ)の信号を左折して、
  児童公園を過ぎてしばらくして左折すると上りになって、
  行き止まりになりますが、
  この上が「烏帽子(えぼし)」と呼ばれていて、
  「烏帽子井(えぼしがー)」という石造りの井戸があります。

  ここの天女伝説では、
  天女が自分の子供を抱えて昇天する、
  というストーリーになっているようです。

6.南風原(はえばる)町「御宿井(うすくがー)」
  コンビニから行くと、100mほど北上し
  字宮城の公民館を右に坂を50mほど上がり、

  宮城農村公園のすぐ近く.jpg
  左に石畳風の敷石を左に約20m入ると、
  左側にうっそうとした茂みがあり、
  そこに「御宿井(うすくがー)」がありました。

  御宿井の説明看板.jpg
  ここで沐浴していた天女が羽衣を盗まれたために、
  天に帰れなくなったことで
  やむなく夫婦となってここで暮らした、
  という伝説なのです。
  大事にされているとは言い難い御宿井.jpg
  雑草こそ刈られていましたが、案内標識もなく、
  とても地域の由緒ある場所として
  大切にされているとは思えないような扱いです。
  ぼうふらの養殖池と化した「御宿井」.jpg
  鉄の門扉のようなもので井戸を覆っていますが、
  井戸の中には汚れた水と、ぼうふらの大群が…

7.与那原町「与那原公民館近くの久場塘(くばとう)」
  沖縄方言で「クマドウ」は
  「こっちに来い」という意味なのですが、
  久場塘(くばとう)は、
  これが訛ったものだと伝えられているようです。

  上記6.南風原(はえばる)町「御宿井(うすくがー)」の
  天女が天上に舞って昇ろうとして失敗し、
  わずか1,500mしか離れていない
  与那原の「久場塘(くばとう)」まで
  逃れてやって来て身を隠した場所だといわれています。


posted by RIUさん at 22:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 沖縄といえば観光 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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