長くなりますので、
駅伝に興味が無い方は今日は見ない方が良いかもしれません。
全国高校駅伝では、
我が沖縄県チームは、予想通り今年も男女とも
“北海道”に完敗してしまいました。
沖縄県の男子代表・北山高校(今帰仁村)の目標は
「沖縄県記録更新を目指す」
というものでしたが、
結果は残念ながら目標達成には程遠い
「どん尻(47位)」に終わってしまいました。
女子代表・南部商業(東風平町)の目標は
「30位以内」
でしたが、結果は惜しくも42位でした。
私は個人的に
「沖縄が“北海道”負けるのはおかしい」
という視点を原点にしていますので、
以下は「沖縄」と「北海道」を
対比するような形式で書くことをご了承下さい。
そのため、上位のチームは、問題外にしています。
目標設定としては、
漠然と「30位台」とか、
出来もしない「県記録の更新」を目標に掲げるより、
“ターゲット”を具体的に決めた方が良さそうです。
数秒間に1人が並ぶような抜いたり抜かれたりの展開では、
中継地点では前後のチームの秒差の方が気になり、
自分の順位はわからなくなります。
そのため、
例えば「ゼッケン1」の北海道代表を“宿敵”にして
「打倒
各区間のランナーが「ゼッケン1」だけを目標にして
走りやすくなると思います。
男子の部
沖縄県代表・北山高校 2時間15分24秒(47位)
県予選 2時間16分10秒(出場47校中47位)
北海道代表・恵庭南高校 2時間10分36秒(35位)
道予選 2時間14分09秒(出場47校中45位)
☆ 沖縄県記録 豊見城南高校 2時間10分58秒(平成元年度)
今大会では40位に相当する記録ですから、
沖縄男子にとっての全国のレベルは相当高いです。
北山高校の県予選の記録や昨日の結果から、
県記録更新を目標に掲げたのは「無謀」としか言いようがありません。
地元新聞社に言わされるのか、
毎年“県記録更新”が目標にされているような気がします。
“有言実行”、出来もしないことは言っちゃダメよ
沖縄県代表・北山高校が、
今回選手1人当たり、単純に20秒短縮した場合(7人で2分20秒)
を考えてみると、
2時間13分04秒になり、これは46位に相当します。
また、1人当たり30秒短縮した場合(7人で3分30秒)では
2時間11分54秒になり、これは42位に相当します。
北山高校は、力が発揮できなかったにしても、
力不足は否めませんでした。
沖縄・男子代表の検証
沖縄・男子代表は47位で最初から最下位付近を走りましたので、
35位の北海道代表・恵庭南高校と対比しようがなく、
沖縄代表の北山高校だけに視点をあてます。
・ 第1区間(10km)45位(31分58秒)2年生
自己最高5kmタイム 15分12秒、
今大会での5km換算記録15分59秒
・ 第2区間(3km)通算46位(9分02秒‐区間41位)1年生
自己最高5kmタイム 16分14秒、
今大会での5km換算記録15分03秒
・ 第3区間(8.1075km)
通算47位(26分43秒‐区間46位)3年生
自己最高5kmタイム 15分39秒、
今大会での5km換算記録16分29秒
・ 第4区間(8.0875km)
通算47位(26分08秒‐区間45位)2年生
自己最高5kmタイム 14分52秒、
今大会での5km換算記録16分09秒
・ 第5区間(3km)通算47位(9分24秒‐区間46位)2年生
自己最高5kmタイム 15分46秒、
今大会での5km換算記録15分40秒
・ 第6区間(5km)通算47位(16分16秒‐区間47位)1年生
自己最高5kmタイム15分45秒、
今大会での5km記録16分16秒
・ 第7区間(5km) 通算47位(15分53秒‐区間43位)2年生
自己最高5kmタイム15分31秒、
今大会での5km記録15分53秒
3年生が1人で、2年生4人、1年生が2人の若いチームです。
第4区間は、5kmの記録ではチームbPの選手を配置しましたが、
第2エース区間の第3区・第4区と終盤の第6区で
大きなブレーキになったようです。
選手の体調に問題があったのかもしれませんが、
私は個人的には第3区間と第4区間を入れ替えたオーダーの方が
良かったかと思います。
来年の沖縄県予選は、沖縄工業との大激戦になりそうですが、
北山高校には全体的な底上げ(レベルアップ)をして、
来年の都大路では北山高校らしい駅伝を
見せつけられるように、リベンジを期待しています。
陸上競技は、自分の持タイム通り走れば、
その結果がどうあれ、何ら恥じることはないのです。
どんなに“ドキドキ”しても、
一般選手では100メートルを10秒0で走ったり、
高橋尚子に勝つことは不可能なのですから。
「自分の持タイム通り走る」ことに集中するだけで、
選手はずっと精神的に楽になるはずです。
今回の沖縄代表・北山高校は、
全ての選手が浮き足立っていたように感じます。
そのために力が十分に発揮出来なかったのだと思います。
選手が異常に高揚し、ペース配分を間違え、
混乱のうちに次走者にタスキを渡す、
という駅伝での典型的な失敗に終わったような気がします。
冷静・沈着に自分のペースを守って走る習慣を練習の時から、
選手に植え付けてほしいと思います。
監督・コーチは、選手にはスタート前に
「安心させてあげること」
が肝要でしょう。
女子の部
沖縄県代表・南部商業高校 1時間13分46秒(42位)
県予選 1時間16分03秒(出場47校中44位)
北海道代表・札幌静修高校 1時間12分27秒(28位)
道予選 1時間13分57秒(出場47校中36位)
☆沖縄県記録 豊見城南高校 1時間10分33秒(平成9年度)
今大会では13位に相当する記録ですから、
女子は混沌としていて、
チームレベルの底上げをすれば今後躍進が期待出来ると思います。
沖縄県代表・南部商業高校が、
今回選手1人当たり、単純に20秒短縮した場合(5人で1分40秒)
を考えてみると、
1時間12分06秒になり、これは26位に相当します。
また、1人当たり30秒短縮した場合(5人で2分30秒)では
1時間11分16秒になり、これは22位に相当します。
女子はチーム力の底上げで躍進の期待が十分持てます。
今後、3,000mで10分を割る選手で
5人を揃えるような効果的な練習をしてほしいと思います。
沖縄・女子代表の検証
・ 第1区間(6km) 27位(20分37秒)2年生
スタート後好位に取り付け、
中間地点あたりで33位に落ちるのですが、
後半の上り坂によく耐えて盛り返し
27位でつなぎました。
ナイスランです。
自己最高3kmタイム10分01秒、
今大会での3km換算記録10分19秒
・ 第2区間(4.0975km)
通算28位(14分02秒‐区間30位)1年生
このコースは上り下りや4つの直角を
曲がらなければならず、走りにくく“技術”が要求されますから、
1年生にしてはよく踏ん張った方でしょう。
大混戦の中、順位を1つ下げましたが、ここは良くつなぎました。
自己最高3kmタイム9分56秒、
今大会での3km換算記録10分17秒
・ 第3区間(3km)
通算35位(10分53秒‐区間46位)3年生
タスキをもらってからすぐ折り返すコースで、
ラスト500mが上り坂になっている、
昨日JRAでディープインパクトが2着に負けた
中山競馬場のようなコースです。
この区間だけで7人に抜かれる、という大誤算でした。
記録もこの選手にしては低調で、体調に問題があったのでしょうか
「オーバーペースで潰れて順位を落とす」
という結果だったのでしょうか
自己最高3kmタイム10分13秒、
今大会での3km記録10分53秒
・ 第4区間(3km)
通算38位(10分27秒‐区間38位)2年生
なだらかな下り坂で、上位に入るチームはここで
中距離ランナーなどスピード型を配置するコースなのですが、
南部商業はコマ不足なので、
ここで一番実力の無い選手を配置しました。
結果3人に抜かれていますが、この選手なりに奮起して、
実力通り走りました。
自己記録も更新していますから、大善戦です。
自己最高3kmタイム10分29秒、
今大会での3km記録10分27秒
・ 第5区間(5km)
通算42位(17分47秒‐区間42位)2年生
各チームは第2エースを投入してきますので、
17分の後半の走りでは4人に抜かれるのも止むを得ませんね。
この区間も誤算でした。
自己最高3kmタイム10分19秒、
今大会での3km換算記録10分40秒
3年生が1人で、2年生3人、1年生が1人の若いチームです。
来年は、さらに上を狙えそうです。
近代駅伝は、序盤から良い位置に付けることが重要です。
最も距離の長いスタート区間にエースを配置し、
第2区間は距離が短くても順位を落とさず、
前を詰められるスピード選手を投入したのは大賛成です。
私が監督であってもそうしたでしょう。
北海道は第4区間で5人抜き、
第5区間で6人抜きを演じ28位に躍進しました。
沖縄は第4区間で3人に抜かれ、
第5区間でも4人に抜かれて順位を下げました。
南部商業は、この当たりの「チーム力の差」を
冷静に分析して今後に活かしてほしいと思います。
さらに詳細な各区間の検証
第1区間(6km) 27位(20分37秒)2年生
TV中継では先頭争いばかり映すのですが、
だいたい最後の数チーム以外は大混戦なのです。
まさにイモを洗うような大激戦なのです。
参考までに沖縄を中心とした10位から35位までを紹介します。
10位〜35位まで、28チームが
66秒(約330m)の中でひしめき合っているのです。
・ 10位 韮崎 (山梨県) 19分50秒
・ 11位 長崎日大 (長崎県) 19分51秒
・ 12位 市立船橋 (千葉県) 19分55秒
・ 13位 秦野 (神奈川県) 19分56秒
・ 14位 山形城北 (山形県) 19分57秒
・ 14位 大塚 (大阪府) 19分57秒
・ 14位 小林 (宮崎県) 19分57秒
・ 17位 山田 (高知県) 20分06秒
・ 18位 田村 (福島県) 20分09秒
・ 19位 仙台育英 (宮城県) 20分11秒
・ 20位 美方 (福井県) 20分13秒
・ 21位 富山商業 (富山県) 20分15秒
・ 22位 大分西高 (大分県) 20分16秒
・ 23位 中京大中京(愛知県) 20分21秒
・ 23位 立命館宇治(京都府) 20分21秒
・ 25位 県和歌山商(和歌山県) 20分24秒
・ 26位 遊学館 (石川県) 20分32秒
・ 27位 三島北 (静岡県) 20分37秒
・ 27位 南部商業 (沖縄県) 20分37秒
・ 29位 三条東 (新潟県) 20分41秒
・ 30位 青森山田 (青森県) 20分44秒
・ 30位 鳥取中央育英(鳥取県) 20分44秒
・ 32位 草津東 (滋賀県) 20分46秒
・ 33位 千原台 (熊本県) 20分47秒
・ 34位 鹿島実 (佐賀県) 20分51秒
・ 35位 札幌修静 (北海道) 20分56秒
(「沖縄」との差、△19秒、約100m)
・ 35位 奈良育英 (奈良県) 20分56秒
・ 35位 出雲商業 (島根県) 20分56秒
第2区間(4.0975km)
通算28位(14分02秒‐区間30位)1年生
「沖縄」は1人抜かれて28位に、
一方「北海道」も3人抜かれて36位に落ちます。
・ 25位 富山商業 (富山県) 通算34分25秒
・ 26位 三島北 (静岡県) 通算34分28秒
・ 27位 千原台 (熊本県) 通算34分37秒
・ 28位 南部商業 (沖縄県) 通算34分39秒
・ 29位 如水館 (広島県) 通算34分41秒
・ 30位 鳥取中央育英(鳥取県) 通算34分42秒
・ 31位 出雲商業 (島根県) 通算34分45秒
・ 32位 三条東 (新潟県) 通算34分48秒
〜
・ 36位 札幌静修(北海道) 通算35分02秒
(「沖縄」との差、△23秒、約120m)
第3区間(3km)
通算35位(10分53秒‐区間46位)3年生
「沖縄」は一気に7人に抜かれ、35位と大きく順位を下げました。
一方、「北海道」は3人に抜かれて39位とさらに後退します。
ここまでは「沖縄」が「北海道」の前を走っていました。
・ 28位 三島北 (静岡県) 通算44分58秒
・ 29位 如水館 (広島県) 通算45分11秒
・ 30位 青森山田 (青森県) 通算45分14秒
・ 31位 出雲商業 (島根県) 通算45分15秒
・ 32位 三条東 (新潟県) 通算45分15秒
・ 33位 鹿島実 (佐賀県) 通算45分17秒
・ 34位 遊学館 (石川県) 通算45分21秒
・ 35位 南部商業 (沖縄県) 通算45分32秒
・ 36位 済美 (愛媛県) 通算45分32秒
・ 37位 八王子 (東京都) 通算45分38秒
・ 38位 中津商業 (岐阜県) 通算45分40秒
・ 39位 札幌静修 (北海道) 通算45分40秒
(「沖縄」との差、△8秒、約40m)
第4区間(3km)
通算38位(10分27秒‐区間38位)2年生
「沖縄」は、さらに3人に抜かれ、38位と順位を下げます。
一方、「北海道」は区間12位(9分53秒)と好走し、
「沖縄」を含む5人を抜いて34位に躍進します。
・ 34位 札幌静修(北海道) 通算55分33秒
(「沖縄」との差、+26秒、約130m)
・ 35位 済美 (愛媛県) 通算55分37秒
・ 36位 青森山田(青森県) 通算55分45秒
・ 37位 中津商業(岐阜県) 通算55分53秒
・ 38位 南部商業(沖縄県) 通算55分59秒
・ 39位 草津東 (滋賀県) 通算56分10秒
・ 40位 西京 (山口県) 通算56分14秒
・ 41位 花輪 (秋田県) 通算56分16秒
・ 42位 奈良育英(奈良県) 通算56分19秒
・ 43位 八王子 (東京都) 通算56分19秒
第5区間(5km)
通算42位(17分47秒‐区間42位)2年生
「沖縄」は、中盤から終盤にかけて4人に抜かれてしまいます。
一方、「北海道」は区間17位(16分57秒)と好走し、
最終区間なのに6人抜きで28位に大躍進しました。
「北海道」は第4区・第5区と後半だけで合計11人も抜いて、
見事な走りを見せました。
・ 28位 札幌静修(北海道) 通算1時間12分27秒
(「沖縄」との差、+1分19秒、約400m)
・ 29位 鹿島実 (佐賀県) 通算1時間12分35秒
・ 30位 遊学館 (石川県) 通算1時間12分39秒
・ 31位 三島北 (静岡県) 通算1時間12分41秒
・ 32位 済美 (愛媛県) 通算1時間12分56秒
・ 33位 草津東 (滋賀県) 通算1時間13分00秒
・ 34位 美方 (福井県) 通算1時間13分04秒
・ 35位 青森山田(青森県) 通算1時間13分05秒
・ 36位 西京 (山口県) 通算1時間13分12秒
・ 37位 長野日大(長野県) 通算1時間13分29秒
・ 38位 出雲商業(島根県) 通算1時間13分32秒
・ 39位 奈良育英(奈良県) 通算1時間13分33秒
・ 40位 中津商業(岐阜県) 通算1時間13分33秒
・ 41位 八王子 (東京都) 通算1時間13分44秒
・ 42位 南部商業(沖縄県) 通算1時間13分46秒
・ 43位 花輪 (秋田県) 通算1時間13分48秒
・ 44位 英明 (香川県) 通算1時間14分05秒
・ 45位 花巻東 (岩手県) 通算1時間14分35秒
・ 46位 神戸 (三重県) 通算1時間15分19秒
・ 47位 富岡東 (徳島県) 通算1時間19分11秒
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