
1.主人公
里谷多英(さとや・たえ)
小学校6年生で全日本選手権に初出場初優勝の天才。
1994年リレハンメル五輪から3大会連続出場中。
1998年の長野大会では、
日本女子選手で冬季五輪初の金メダルで一躍ヒーローに。

W杯では通算2勝、2001年は4位が最高でしたが、
2002年2月のソルトレーク五輪では見事な復活で銅メダル、
個人としては日本人初の2大会連続メダリストになりました。
現在、フジテレビ所属(非常勤)。
2.その時
2005年(平成17年)2月8日(火曜日)未明
3.出来事
・ フリースタイルスキー・ワールドカップ(W杯)猪苗代大会
最終日の2月6日(日曜日)、
2年ぶりにW杯の表彰台(デュアルモーグル2位)に立った夜、
結婚2年目で破綻した離婚調停のためにチームを離れて
上京しなければなりませんでした。
翌日の話し合いはまとまらず、さらに
「久しぶりに表彰台に立ったことを祝いたい」
と気を緩め、カナダ人の選手やコーチと六本木に繰り出します。
・ 六本木のバーラウンジ「911」は、
アフリカ系黒人を中心とした不良外国人のたまり場として
有名なのだそうです。
オーナーは16人もいて、
過去に何度も問題を起こしており
警察も検挙の機会を伺っているような店だったようですが、
里谷はこの店にカナダ人選手の男性とカナダ人コーチの3人で入店し、
飲み始めてしまいます。
・ 里谷は酒に強く、マスメディアで言われるほど泥酔はしておらず、
ロレツも回っていたようです。
・ 周囲は音楽でかなり騒々しく、
カナダ人コーチが踊るために席を離れ、
残った2人はもっと話をするために、静かな席に移動し、
話を2、3分したのだそうです。
・ ところがそこはVIPルームで勝手に入ったため、
現われたオーナーという黒人男性が
「許可なしで入るな」
と怒りだしたのです。
・ カナダ人選手は突然、後ろから殴られ、テーブルに倒れこみました。
テーブルは壊れ、男性は「一瞬意識がなくなった」といいます。
・ そこへ、店のレスラー風黒人ガードマン2名が
あわてて入ってきました。
里谷は外国人2人に日本語で怒鳴り始めましたが、
レスラー風ガードマンは里谷の顔を殴り、
里谷選手は蹴り返そうとしました。
里谷はもう1人のガードマンに後ろから羽交い絞めにされたので、
腕に噛みつくなど(ここで従業員の腕が流血?)暴れ、
このあたりで意識もうろうのカナダ人選手が、
外にいたカナダ人コーチを呼び、
同コーチが事態の重大さに気付き、携帯電話で警察に通報します。
・ カナダ人コーチがVIPルームに入った時、
里谷は馬乗りで殴られていたそうです。
プロレスでいえば場外乱闘、
「踊る大捜査線」的に言えば「事件は現場で起きてるんだ!」状態です。
にしても、里谷のパワーは凄いですね。
泥酔だったら外国人相手に“乱闘”はできないでしょう。
・ 騒ぎで警察官が駆けつけて来ると店のオーナーは、
里谷選手たちにも聞こえるような大声で
「里谷選手がVIPルームでS○Xをしていた」
と警察官に話してしまいます。
里谷はその発言に対して怒り、オーナーに猛烈に抗議したと言います。
・ カナダ人選手によると、
里谷は唇の上と口の中を血が出るくらい殴られ
前歯が欠けたそうで、翌日里谷は
「打撲で全治10日間」と病院で診断書を取り、
そのレスラー風ガードマン2名を傷害容疑で
六本木警察署に告訴しました。
その後、レスラー風ガードマン2名は
逃げるように日本を出国してしまいます。
・ カナダ人コーチが2人と離れてフロアに踊りにから、
大乱闘になったことでVIP席に駆け込むまでの時間は
約10分間だそうです。
東スポの記事のように、
「1時間30分もわいせつ行為」
など「ありえない」と断言しています。
・ クラブ側が、ネタ不足の東京スポーツ、週刊文春らに
ネタを提供する代わりに、
店をよく書いてもらおうとしたのでしょうか。
東スポや文春はクラブ側の証言を全面的に鵜呑みにして、
自分の雑誌が売れるように面白おかしく書いたに過ぎませんが、
里谷は有名人であるだけに大きく傷ついてしまいます。
・ 騒動はさらに続き、里谷の元夫が週刊誌に夫婦生活を暴露しました。
里谷と元夫は里谷の酒乱やDV癖のせいか、
昨年8月から別居生活で、離婚を決意するのですが、
里谷の母親が元夫に
「トリノ五輪までは離婚はダメ」
「世間体が悪くなる。離婚は絶対許さない」
と強迫し、
元夫は
「離婚したくてもできない苦しい状況だった」
といいます。
元夫の叔父も登場し、里谷側のそんな態度に怒り、
里谷と元夫の親族同士が一触即発の状態になってるようです。
ドラえもんのジャイ子とのび太のような夫婦関係が想像されますが、
「里谷と元夫は幼なじみ」
だといいますから、
元夫にはこうなることは見抜けなかったのでしょうか
元夫はひ弱そうですから、
ボクシングで言えばスパーリングパートナーやサンドバッグのような、
ストレス解消的役割として里谷を支えていた
「マゾ的性格」だったのかもしれませんね。
・ 里谷が訴えたクラブ側だけでなく、
クラブ側からも訴えられた里谷も、
共に書類送検され刑事事件は起訴猶予処分で決着しました。
・ 里谷の所属先であるフジテレビは
「社会人としての自覚が欠けていた。事情を聞いて処分する」
と言い、結果として
「社会人としての自覚を欠いた行動で社会を騒がせた」
として“5日間の謹慎処分”を発表しますが、
これが「大甘処分」と里谷は世間からブーイングを浴びてしまいます。
里谷はフジテレビの日枝会長のお気に入りで、
特別枠で入社し非常勤という特別待遇といった経緯があり、
さらにフジテレビ自体がホリエモンとの騒動の時期だっただけに、
厳しい処分になると思われていたので、
温情判決が批判されたわけです。
・ さらに、裏ビデオまでが話題になりました。
「泥酔金メダリスト里谷○英 六本木S○X一部始終」
というタイトルで、出演はもちろん別人ですが、迷惑な話です。
・ フジテレビは里谷を“広告塔”として利用するはずが、
今では「厄介者扱い」で里谷からの依願退社の申し出を
待っている状況と言われています。
里谷の母親は里谷がフジテレビに入社したことで、
札幌市内のフジ系列の会社で働いています。
里谷がフジテレビにいられなくなれば、
母親も仕事を辞めざるを得ないでしょう。
里谷が「母親に申し訳ない」と号泣したのも分かるような気がします。
・ この泥酔乱闘騒動はフジテレビだけでなく
全日本スキー連盟も困惑していました。
里谷は「強化指定選手」を外され“一般選手”に格下げになり、
全額自費でトリノ五輪出場を目指すことになりました。
北海道の実家で自主トレーニングに励み、
今週米国コロラドで最終調整後、
12月9日にワールドカップ出場のため
ヨーロッパに出発する予定です。
4.その他
・ 里谷は酒豪でならし、
長野五輪のときも表彰台でシャンパンを一気飲みしたのは、

里谷の滑りより有名なシーンとして思い出されますね。
後輩の上村愛子は、事件についてのコメントとして
「(連盟からは)『何も言うな』と言われてますが、
それでは多英さんがかわいそう。
言われてることが本当だと思わないし、
多英さんが出られない分、頑張っていきない」
とけなげなコメントをしていましたが、
里谷は上村愛子と比べると、美人度では落ちますが、

「素質・パワー・集中力」では里谷が断然上手なんですね。
だから里谷は2大会連続のメダルも取っているのです。
・ 事件で一緒だったカナダ人コーチは
里谷が14歳のころから指導している師弟関係の間柄で、
里谷が外国人にミーハーなのではありません。
・ にしても、レスラー風外国人に尻込みせず、
果敢に向かって行く里谷は、モーグルを引退しても、
K‐1レディースのチャンピオンになれるはずです。

